本記事の構成および論理分析にはAI(人工知能)を使用しています。情報の正確性は、システム管理者(UNIXユーザー)による手動検証済みです。
第3回 | .bashrcとは?bash設定の入口を怖がらずに確認する|UNIX Cafe

第3回 | WindowsからはじめるLinuxターミナル
前回は、作業ディレクトリを整えて、ターミナルで迷子になりにくい置き場所を作りました。今回は、bash設定の入口として .bashrc を見ていきます。
.bashrc は、bashを使うときに読み込まれる設定ファイルです。名前だけ見ると難しそうですが、最初から大量の設定を入れる必要はありません。まずは「どこにあるのか」「触る前に何をしておくのか」を確認します。
この記事で学べること
.bashrcがどんな役割のファイルかls -aで隠しファイルを見る方法cpで設定ファイルのバックアップを取る流れ- 設定を増やす前に、戻せる状態を作る考え方
.bashrcとは何か
bashは、Linuxのターミナルでよく使われる、コマンドを受け取るための仕組みです。入力されたコマンドを読み取り、Linuxに実行を伝える役割を担っています。
.bashrc は、そのbashを使うときに読み込まれる設定ファイルです。たとえば、よく使うコマンドの短縮名を登録したり、ターミナルの表示を少し見やすくしたりするときに使います。
今回は
.bashrcの入口を見る回です。まだ便利な設定をたくさん追加する段階ではありません。
現在地を確認する
まず、今いる場所を確認します。.bashrc はホームディレクトリにあるので、ホームにいることを確かめてから進めます。
pwdpwd は、今いる場所(ディレクトリ)を表示するコマンドです。ホームディレクトリにいる場合は、次のように表示されます。
/home/mina別のディレクトリにいる場合は、次のコマンドでホームディレクトリに移動してから進めます。
cd ~~(チルダ)は、自分のホームディレクトリを表す記号です。どこにいても、このコマンドを打てばホームに戻れます。
隠しファイルを表示する
通常の ls では、先頭にドットが付いたファイルは表示されません。.bashrc を見るには、-a オプションを付けます。
ls -a-a は「all(すべて)」の意味で、ドットで始まる隠しファイルも含めてすべてを表示します。
実行すると、通常の ls では見えなかったファイルが一緒に表示されます。
. .. .bash_logout .bashrc Desktop Documents Downloads .profile環境によって並ぶファイルの種類は変わりますが、表示の中に .bashrc があれば、設定ファイルが存在しています。見慣れない名前が多くても、今すぐすべてを把握しなくて大丈夫です。
先頭にドットが付くファイルは、設定ファイルとしてよく使われます。見えないからといって、存在しないわけではありません。
先頭の
.(ドット1つ)は今いるディレクトリ自身、..(ドット2つ)は一つ上のディレクトリを表す特別な名前です。ファイルではなく、ディレクトリの位置を示す記号なので、操作の対象にする必要はありません。
編集前にバックアップを取る
設定ファイルを編集する前に、必ずバックアップを作ります。今回は、.bashrc.backup という名前でコピーします。
cp ~/.bashrc ~/.bashrc.backupcp は「copy(コピー)」のコマンドです。cp コピー元 コピー先 という順番で使います。
~ は、自分のホームディレクトリを表します。このコマンドは「ホームディレクトリにある .bashrc を、同じホームディレクトリに .bashrc.backup という名前でコピーする」という意味です。
バックアップができたか確認します。
ls -a表示の中に .bashrc.backup が増えていれば、バックアップが取れています。
. .. .bash_logout .bashrc .bashrc.backup Desktop Documents Downloads .profile設定ファイルは、便利にする前に、戻せる状態を作るのが大切です。バックアップがあれば、設定を変えて不具合が出ても
cp ~/.bashrc.backup ~/.bashrcで元に戻せます。
中身を見るだけなら安全
中身を読むだけなら、設定が変わることはありません。まずは cat で表示してみます。
cat ~/.bashrccat は、ファイルの中身をそのまま画面に表示するコマンドです。このコマンドだけでは設定を変えることはありません。
実行すると、.bashrc の内容が画面に流れます。Ubuntu や Linux Mint の初期状態では、次のような行が含まれていることが多いです。
# ~/.bashrc: executed by bash(1) for non-login shells.
# If not running interactively, don't do anything
case $- in
*i*) ;;
*) return;;
esac
# don't put duplicate lines or lines starting with space in the history.
HISTCONTROL=ignoreboth環境によって内容は違います。最初から書かれている行が多くても、全部を今すぐ理解する必要はありません。
長くて読みづらい場合は、無理にすべてを読み込まなくて大丈夫です。「このファイルが設定の入口になる」と分かれば、今回は十分です。
今日のまとめ
.bashrcは、bashを使うときに読み込まれる設定ファイルls -aで、先頭にドットが付く隠しファイルを表示できる- 設定ファイルを編集する前に、
cpでバックアップを取る - 最初から大量の設定を入れず、戻せる状態を優先する
次回予告
次回は、.bashrc を使って、よく使うコマンドを少しだけ楽にする alias を見ていきます。








