本記事の構成および論理分析にはAI(人工知能)を使用しています。情報の正確性は、システム管理者(UNIXユーザー)による手動検証済みです。
第2回 | 作業ディレクトリを整える | Linuxで迷子にならない置き場所づくり | UNIX Cafe

第2回 | WindowsからはじめるLinuxターミナル
前回は、WindowsからはじめるLinuxターミナルとして、ターミナルを見やすく整えました。今回は、作業ディレクトリを整えます。
Linuxデスクトップでは、GUIのファイルマネージャで作業することもできますが、ターミナルでファイルを作ったり、メモを残したり、練習用のプロジェクトを動かしたりする場面もあります。そのとき、「今どこにいるのか」「どこにファイルを置いたのか」が分からなくなることがあります。作業場所を決めておくと、その迷いを減らせます。
この記事は、自分のパソコンに入れた Ubuntu や Linux Mint のターミナルだけで、そのまま試せます。特別な機材は必要ありません。
この記事で学べること
pwdで現在地を確認する習慣lsで作業場所の中身を見る方法mkdir -pで置き場所を作る方法cdで移動し、移動後に確認する流れ
練習用ワークスペースを作る
今回は、ホームディレクトリの中に練習用のワークスペースを作って作業します。あわせて、その作業場所の説明を書くための README.md も用意しておきます。
mkdir -p ~/workspace
cd ~/workspace
touch README.mdmkdir -p ~/workspaceで、ホームの中にworkspaceを作ります。cd ~/workspaceで、作ったworkspaceへ移動します。touch README.mdで、空のREADME.mdを作ります。
~ は、自分のホームディレクトリを表す記号です。どこにいても ~/workspace と書けば、ホームの中の workspace を指します。
workspace という名前は、練習用の例です。慣れてきたら、work、projects、unix-cafe など、自分が分かりやすい名前に変えてもかまいません。最初は、この記事と同じ workspace で進めると迷いにくいです。
今回は、まず空の README.md を作るところまでにします。中身を書く作業は、あとでメモやファイル編集を扱う回で少しずつ触れていきます。
現在地を確認する
まず、今いる場所を確認します。
pwd実行すると、次のように表示されます。
/home/mina/workspace作業前に現在地を確認しておくと、別の場所でファイルを作ってしまう失敗を減らせます。
今あるファイルを見る
次に、今あるファイルを見ます。
lsいま作ったばかりなので、次のように README.md だけが表示されます。
README.mdREADME.md は、この作業場所が何のための場所なのかを書いておくためのファイルです。あとから見返したときに、自分でも思い出しやすくなります。
置き場所を作る
ここに、プロジェクト用の場所と、メモ用の場所を作ります。
mkdir -p projects notesprojectsは、練習用プロジェクトを置く場所です。notesは、メモをまとめて置く場所です。-pは、必要な途中のディレクトリもまとめて作り、すでに同じディレクトリがあってもエラーにしない指定です。
作ったら、すぐ確認します。
ls次のように、projects と notes が増えていれば大丈夫です。
notes
projects
README.mdファイルやディレクトリの並び順は、環境(言語やロケールの設定)によって前後することがあります。たとえば README.md が先頭に来る環境もあります。順番そのものよりも、目的のものが増えているかどうかを確認します。
移動して確認する
作った projects ディレクトリへ移動します。
cd projects移動したら、現在地を確認します。
pwd最後が projects になっていれば、プロジェクト用の場所に移動できています。
/home/mina/workspace/projects1つ上の作業場所へ戻るには、次のようにします。
cd .... は「1つ上のディレクトリ」を表します。cd .. で、今いる場所の1つ上へ戻れます。
ターミナルで作業していると、今どこにいるのか分からなくなることがあります。そのときは、慌てずに pwd を実行します。場所を確認してから、必要なら cd や cd .. で戻れば大丈夫です。
戻ったあとも、現在地を確認します。
pwdworkspace に戻っていれば、元の作業場所へ戻れています。
/home/mina/workspace引数を付けずに
cdだけを実行すると、どこにいてもホームディレクトリへ戻れます。深い場所で迷ったときの戻り道として覚えておくと便利です。
今日のまとめ
作業ディレクトリを整える目的は、きれいなフォルダ構成を作ることだけではありません。ターミナル上で迷わず作業できるようにすることです。
- 作業前に
pwdで現在地を見る lsで中身を確認するmkdir -pで置き場所を作るcdで移動したら、またpwdで確認する
「移動したら確認する」をくり返すだけで、今どこにいるのかが分からなくなる場面をぐっと減らせます。
次回は、bash設定の入口として .bashrc を見ます。最初からたくさん設定を入れるのではなく、何のためのファイルなのかを落ち着いて確認します。
