本記事の構成および論理分析にはAI(人工知能)を使用しています。情報の正確性は、システム管理者(UNIXユーザー)による手動検証済みです。
第18回|はじめてのSSHログイン | サーバーの中に入った、その瞬間|やさしい UNIX & Linux

やさしい UNIX & Linux | 第18回
理論から実践へ|実際にログインしてみる
第 17 回では、SSH の仕組みを整理しました。暗号化・本人確認・改ざん検知という 3 つの保証と、パスワード認証と鍵認証の違いです。
この回では、その知識を実際の操作につなげます。SSH コマンドを打ち、プロンプトが切り替わり、サーバーの中に入るまでの流れを一つひとつ確認していきます。ゴールはシンプルです。「ログインできた」という事実を自分の手で確認することです。
SSH ログインとは何か|操作環境が切り替わる
普段のターミナルは、自分のパソコンの中で動いています。SSH でログインすると、操作の対象が遠くにあるサーバーに切り替わります。画面上の変化は文字だけですが、その瞬間からコマンドはサーバー上で実行されます。
ブラウザが Web ページを「見る」ための道具なら、SSH は「中に入る」ための入口です。ログイン後に打ったコマンドの結果は、サーバー側のファイルシステムに対して適用されます。自分のパソコンには影響しません。
ターミナルを開く
SSH はターミナル(コマンドライン環境)から操作します。OS によって開き方が異なります。
- Mac:Spotlight(Command + Space)で「ターミナル」と検索して起動、または「アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル.app」
- Windows:「Windows Terminal」または「PowerShell」を検索して起動。Windows 10/11 では標準で SSH クライアントが内蔵されている
- Linux(デスクトップ環境):アプリケーションメニューから「端末」または「ターミナル」を起動
起動すると、黒い(または白い)画面にカーソルが点滅している状態になります。ここが操作の起点です。
SSH コマンドを打つ
次の形式でコマンドを入力して Enter を押します。
ssh ユーザー名@サーバーのIPアドレス
たとえばユーザー名が ubuntu、IP アドレスが 203.0.113.10 であれば次のようになります。
ssh ubuntu@203.0.113.10
ユーザー名と IP アドレスは、VPS の管理画面で確認できます。第 12・13 回で確認した情報がそのまま使えます。
ログイン中に起こること|画面の変化を読む
Enter を押すと、いくつかの反応が順番に起きます。
① fingerprint の確認(初回のみ)
初めて接続するサーバーの場合、次のようなメッセージが表示されます。
The authenticity of host '203.0.113.10' can't be established.
ED25519 key fingerprint is SHA256:XXXX...
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?第 17 回で説明した「真正性の確認」です。接続先のサーバーが正しいかを確認しています。自分で作成した VPS であれば yes と入力して Enter を押します。
② 認証
パスワード認証の場合はパスワードの入力を求められます。入力中は画面に文字が表示されません(セキュリティ上の仕様です)。正しく入力して Enter を押します。鍵認証が設定済みであれば、この手順は自動的にスキップされます。
③ プロンプトの変化
認証が成功すると、次のような形式のプロンプトが表示されます。
ubuntu@hostname:~$ubuntu がユーザー名、hostname がサーバーのホスト名、~ が現在いる場所(ホームディレクトリ)、$ が入力待ちのサインです。このプロンプトが表示されていれば、サーバーの中に入れた状態です。
ログアウトする
サーバーから出るときは次のコマンドを入力します。
exitEnter を押すと接続が切れ、ターミナルは自分のパソコンの操作に戻ります。logout コマンドでも同じ効果があります。また Ctrl + D のキーボードショートカットでも切断できます。
ログアウトしてもサーバー自体は動き続けます。VPS は 24 時間稼働しているため、接続を切っても止まることはありません。
うまくログインできないときの確認ポイント
- 「Connection refused」:SSH サービスが起動していないか、ファイアウォールでポート 22 が閉じられている。VPS のコントロールパネルから確認
- 「Connection timed out」:IP アドレスが間違っているか、サーバーが起動していない
- 「Permission denied」:ユーザー名またはパスワードが正しくない。鍵認証の場合は秘密鍵の場所が正しいか確認
- パスワードが通らない:入力中に文字が表示されないのは正常。慎重に入力して Enter を押す
まとめ|サーバーの入口を通った
第 18 回で確認したポイントをまとめます。
- SSH ログインの意味:操作環境が自分のパソコンからサーバーに切り替わる。以降のコマンドはサーバー上で実行される
- コマンドの形式:
ssh ユーザー名@IPアドレス - ログイン時の流れ:fingerprint 確認(初回)→ 認証 → プロンプト表示
- ログイン成功の確認:
ユーザー名@ホスト名:~$の形式のプロンプトが表示される - ログアウト:
exitまたはCtrl + D。サーバーは動き続ける
ログインできた瞬間から、サーバーを「使う」という体験が始まります。次の回では、この状態から実際にサーバーの中を調べていきます。
次回予告
第 18 回では、SSH でサーバーにログインする手順と、ログイン時に起きることを確認しました。
第 19 回では、ログインした直後の「ここはどこ?」という問いに答えていきます。今いる場所を確認する pwd、周囲を見渡す ls、場所を移動する cd。この 3 つのコマンドで、サーバーの中を初めて歩き回ります。









