本記事の構成および論理分析にはAI(人工知能)を使用しています。情報の正確性は、システム管理者(UNIXユーザー)による手動検証済みです。
第2回 ターミナルとコマンドの基本(pwd・ls・cd)を確認しよう | macOS | はじめてのシェルスクリプト

はじめに
この連載では、macOS のターミナルで zsh を使いながら、シェルスクリプトの基本を順番に学んでいきます。
前回(第1回)では、シェルスクリプトとは「コマンドをファイルにまとめたもの」であることを学びました。しかし、いざスクリプトを書こうと思っても、元となる「コマンド」の扱い方に慣れていないと、どこにファイルを保存し、どうやって呼び出せばいいのか迷ってしまいます。
第2回では、シェルスクリプトを自由自在に操るための「土台」となる、ターミナルの基本操作を整理しましょう。自分が今どこにいて、何を見ているのか。この「現在地」を把握する感覚を身につけることが、エラーのないスクリプトを書くための第一歩になります。
この回で学ぶこと
- ターミナルとは何か
- コマンドを入力して実行する流れ
pwdで現在の場所を確認する方法lsでファイルやディレクトリを表示する方法cdで移動する方法- ファイルとディレクトリの違い
- スクリプトをどこに保存して作業するかの基本
ターミナルとコマンドの基本
ターミナルとは何か
ターミナルは、文字でコマンドを入力して操作するためのアプリケーションです。
macOS では、ターミナルを開いてコマンドを入力すると、その内容を zsh が受け取り、実行します。
前回学んだ echo "Hello" も、ターミナルでコマンドを入力して実行した例です。
コマンドを入力して実行する流れ
ターミナルでは、次の流れで操作します。
- コマンドを入力する
- Enter キーを押す
- zsh がコマンドを実行する
- 結果が画面に表示される
たとえば、次のコマンドを入力します。
pwdすると、現在いる場所が表示されます。
pwd ls cd の役割
pwd
pwd は、現在のディレクトリを表示するコマンドです。
pwd実行結果の例です。
/Users/username/Desktop/shell-script-basicsこの表示は、「今どの場所で作業しているか」を表します。
ls
ls は、現在のディレクトリにあるファイルやディレクトリを表示するコマンドです。
ls実行結果の例です。
hello.zsh
README.mdこのように、今いる場所に何があるかを確認できます。
cd
cd は、別のディレクトリへ移動するコマンドです。
たとえば、デスクトップへ移動するなら次のように書きます。
cd ~/Desktop移動したあとで pwd を実行すると、移動先のディレクトリが確認できます。
pwd実行結果の例です。
/Users/username/Desktopファイルとディレクトリの違い
ファイル
ファイルは、文字やデータを保存する単位です。
たとえば、README.md や hello.zsh はファイルです。
ディレクトリ
ディレクトリは、ファイルや別のディレクトリをまとめる場所です。
macOS の Finder で見える「フォルダ」は、ターミナルではディレクトリと呼びます。
シェルスクリプトの学習では、どのディレクトリにいるかを意識することが重要です。
サンプルコード
まずは、現在の場所と内容を確認する基本的なコマンドを続けて試します。
pwd
ls次に、別のディレクトリへ移動してから、もう一度場所を確認します。
cd ~/Desktop
pwd実行手順
1. 現在の場所を確認する
ターミナルで次のコマンドを実行します。
pwd自分が今どのディレクトリで作業しているかを確認します。
2. その場所にあるものを表示する
次に、次のコマンドを実行します。
lsそのディレクトリにあるファイルやディレクトリが表示されます。
3. 別のディレクトリへ移動する
次のコマンドを実行します。
cd ~/Desktop続けて、移動できたか確認します。
pwd4. ホームディレクトリへ戻る
作業が終わったら、元のホームディレクトリに戻ります。
cd ~/Desktop/shell-script-basics
pwdコードの読み方
pwd
pwd は print working directory の略です。
現在作業しているディレクトリのパスを表示します。
ls
ls は、その場所にある項目の一覧を表示します。
スクリプトファイルが作成できているか確認したいときにも使います。
cd ~/Desktop
cd は change directory の略です。
~/Desktop は、現在のユーザーのホームディレクトリの中にある Desktop を表します。
スクリプトをどこに保存して作業するか
シェルスクリプトを学ぶときは、作業用のディレクトリを1つ決めて、その中にファイルを保存していくと管理しやすくなります。
今回の連載では、次のディレクトリを作業場所として使っています。
~/Desktop/shell-script-basicsこのように保存場所を決めておくと、pwd で現在地を確認し、ls でファイルを確認しながら進めやすくなります。
初学者がつまずきやすい点
どこで作業しているか分からなくなる
ターミナルでは、今いるディレクトリによって結果が変わります。
迷ったときは、まず pwd を実行して現在地を確認します。
ls を実行しても思ったファイルが出ない
別のディレクトリにいる可能性があります。
pwd を実行してから、必要なら cd で移動してください。
Finder のフォルダとディレクトリが別のものに見える
macOS の Finder で見えるフォルダは、ターミナルではディレクトリと呼びます。
名前が違うだけで、基本的には同じ対象を指しています。
よくあるエラー
cd: no such file or directory
移動先のディレクトリ名やパスが正しくない可能性があります。
入力したパスに誤りがないか確認してください。
ls: No such file or directory
存在しない場所を対象にして ls を実行している可能性があります。
まず pwd で現在地を確認し、対象の場所が正しいか見直してください。
保存したはずのファイルが見つからない
別のディレクトリに保存している可能性があります。
保存場所を確認し、作業用ディレクトリに戻ってから ls を実行してください。
練習用コード
次の順番でコマンドを実行して、場所の確認と移動を試してください。
pwd
ls
cd ~/Desktop
pwd
cd ~/Desktop/shell-script-basics
pwd
lsこの回で理解しておくこと
- ターミナルはコマンドを入力して操作するための画面である
- zsh は入力されたコマンドを受け取って実行する
pwdで現在のディレクトリを確認できるlsでその場所にあるファイルやディレクトリを確認できるcdで別のディレクトリへ移動できる- ファイルとディレクトリの違いを意識すると作業しやすくなる
まとめ
今回は、ターミナルでコマンドを実行する基本として、pwd ls cd の使い方を確認しました。
シェルスクリプトを学ぶときは、コードを書くことだけでなく、どのディレクトリで作業しているかを把握することも重要です。
次回は、実際にファイルとしてスクリプトを保存し、実行する手順を詳しく確認します。
次回予告
次回は「はじめてのシェルスクリプトを実行しよう」です。
#!/bin/zsh を付けたファイルを保存し、chmod +x や zsh sample.zsh を使って実行方法の違いを整理します。

