写真を撮影日ごとに自動分類する方法|EXIFで日付別フォルダ整理|UNIX Cafe

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本記事の構成および論理分析にはAI(人工知能)を使用しています。情報の正確性は、システム管理者(UNIXユーザー)による手動検証済みです。

写真を撮影日ごとに自動分類する方法|フォルダ整理を一瞬で効率化|UNIX Cafe

UNIX Cafe | 第31回

目次

散らばった記憶を、あるべき場所へ

旅先で撮り溜めた写真たち。それらは私たちの思い出そのものですが、フォルダの中で迷子になっていませんか?

撮影した順に並んでほしいだけなのに、名前がバラバラだったり、コピーした日付に書き換わっていたり・・・

今回は、ターミナルという名の「整理棚」を使って、一瞬で思い出を整える魔法をお教えします。手作業で一つずつフォルダを作る時間はもう必要ありません。コーヒーを一口飲む間に、コンピュータがあなたの代わりに写真をあるべき場所へ運んでくれます。

ファイルの奥に眠る「本当の記録」を探す

写真整理の鍵を握るのは、パソコンの画面で見える表面上の日付ではありません。ファイルという「箱」の奥深くに隠された、書き換えられない記録を探し出すことから始まります。

DateTimeOriginal (撮影日時)

出典:exiftool タグ一覧

写真ファイル(JPEGなど)の中には、画像データのほかに「その写真がどんな条件で撮られたか」を記録する専用のスペースがあります。これをEXIF(イグジフ)情報と呼びます。

その情報の一つが DateTimeOriginal です。これは、カメラのシャッターが切られた瞬間に記録される「写真の本当の誕生日」です。

ファイルの日付は「引越し日」にすぎない

パソコンで見える「作成日」や「更新日」というデータは、実はとても移り気です。ファイルをコピーしたり、新しいフォルダに移動したりするだけで、パソコンは「今日この場所に新しくファイルが置かれた」と判断し、日付を「今日」に書き換えてしまうことがよくあります。

しかし、ファイルの中身に刻まれた DateTimeOriginal は、どれだけ場所を移動しても、一生変わることがありません。 「ファイルを置いた日(引越し日)」ではなく、「シャッターを切った日(誕生日)」という、一番信頼できるデータを使って整理する。これが、思い出を正しい順番で守るための、最も確実なルールなのです。

この記事でできること

扉を開けると、そこには整然と並んだアルバムが待っています。この記事を読み終える頃、あなたはもう、写真の山に迷うことはありません。

  • 写真が持つ「本当の誕生日」を見つけ出すEXIF情報 
  • 日付ごとのフォルダを自動で作成する
  • 何百枚もの思い出を、 瞬きする間に整頓する
  • 年ごと、あるいは旅ごとの特別な整理を身につける

マウスで1つひとつフォルダを作る面倒な作業は、おしまいです。これからは、あなたのコンピュータに正確に「整理させる方法」を教えましょう。

写真の「本当の素顔」を知る|EXIF情報の正体

デジタルカメラやスマートフォンでシャッターを切ったとき、そこには目に見える「画像」以上のものが記録されています。

EXIF (Exchangeable Image File Format)

写真の中に保存されている、撮影時の詳細なデータ。 出典:電子情報技術産業協会 (JEITA)

EXIFという記録

写真は、単なる「イメージ画像」ではありません。その裏側には、撮影した瞬間の記憶が EXIF(イグジフ)情報 という名の、デジタルな「記録ノート」として綴じ込まれています。

その代表的なものが EXIF情報 です。

このノートには、次のような内容が記されています。

  • 撮影した正確な日付と時刻
  • 使ったカメラやスマホの機種
  • レンズの明るさやシャッターの速さ

そして、このノートの中でも、写真整理において最も信頼できる項目が DateTimeOriginal(撮影日時) です。

記録の本質:DateTimeOriginal

なぜ、わざわざこの項目を使うのでしょうか。それは、これがファイルという「箱」の表面に貼られたシールではなく、写真の中身そのものに直接刻まれた記録だからです。

パソコンが管理のために付ける「作成日」や「更新日」は、コピーをしたり場所を移したりするだけで、あっけなく「今日の日付」に書き換わってしまいます。

しかし、この DateTimeOriginal だけは、どれだけ場所を移動しても、シャッターを切ったあの日のままであり続けます。この「変わらない事実」を基準にすることで、私たちは初めて、真実の時間軸で思い出を並べることができるのです。

散らばった情報を紡ぐ「鍵」|exiftoolとは

大量の写真の中から、先ほどお話しした「本当の誕生日(DateTimeOriginal)」を探し出し、それを元にフォルダを自動で作り上げる。そんな高度な作業を涼しい顔でこなしてくれるのが、今回ご紹介する exiftool というツールです。

このツールを使いこなせば、次のようなことが自由自在になります。

  • 写真に隠された膨大な記録(EXIF情報)を読み解く
  • 必要な日付データだけを正確に取り出す
  • 取り出した日付を元に、フォルダ作成と写真の移動を一度に行う

まさに、あなたのMacの中に、自分専用の「有能な司書」を雇うようなものです。

Macに「鍵」をインストールする

exiftoolは、Macの「Homebrew(ホームブルー)」という仕組みを使って、数文字のコマンドだけで準備が整います。

brew install exiftool

もし、すでにインストールが終わっているなら、この操作はスキップして構いません。ターミナルに exiftool -ver と打ち込んでみて、数字(バージョン番号)が表示されれば、あなたのMacに「鍵」が備わった証拠です。

道具の本質:exiftool

なぜ数あるソフトの中から、わざわざ真っ黒な画面で動かすこのツールを選ぶのでしょうか。それは、このツールが世界中のプロフェッショナルからも信頼される「正確さ」と「速さ」を持っているからです。

マウスで何百回もクリックを繰り返す代わりに、たった一行のコマンドでデータの核心に直接アクセスする。その潔さと効率の良さが、UNIX的な整理術の醍醐味といえます。

ターミナルの作法

コマンドを打ち込む際は、一文字ずつその役割を確認しながら、落ち着いてタイピングしましょう。特に install の文字は、新しい道具を自分のMacに迎え入れる、大切な儀式のステップです。一度インストールしてしまえば、あとはいつでもあなたの代わりに複雑な作業を引き受けてくれる、頼もしい相棒になってくれます。

記憶の引き出しをそっと開ける|まずは1枚で確認する

いきなりすべての写真を動かす前に、まずは1枚の写真の中身を覗いてみましょう。暗闇の中に小さな明かりを灯すように、その写真が持っている「本当の記録」を確認する作業です。

ターミナルに次のように入力し、最後に調べたい写真ファイルをドラッグ&ドロップしてみてください。

exiftool -DateTimeOriginal sample.jpg

すると、画面にはこのような一文が表示されるはずです。

Date/Time Original : 2024:11:03 09:24:15

これが、その写真が世界に誕生した「真実の時刻」です。パソコンが後から付けた「保存した日」ではなく、あなたがシャッターを切ったその瞬間の記録です。私たちはこの日付を頼りにして、整理用のフォルダ名を作っていきます。

真実の時刻:DateTimeOriginal

写真の整理にこの項目を選ぶのは、このデータが「写真の改ざんできない記録」だからです。ファイル名がどれだけ無機質な数字の羅列に変わってしまっても、あるいはファイルの管理日付が上書きされてしまっても、この DateTimeOriginal さえ残っていれば、私たちはいつでも撮影した瞬間の正しい時間軸に立ち戻ることができます。この揺るぎない事実を整理の軸に据えることこそが、デジタル写真を「ただのデータ」から「価値ある記録」へと変えるための、最も確実なルールなのです。

散らばった記憶が、整然と並ぶ瞬間

扉の向こうに、整理された世界が広がっています。1枚の写真で「本当の日付」が確認できたら、あとはそれをMacに任せるだけです。

exiftool '-Directory<CreateDate' -d "%Y-%m-%d" *.jpg

この一行を入力してリターンキーを押すと、あなたのMacの中に「2024-11-03」や「2024-11-04」といった新しいフォルダが自動で生まれます。そして、それぞれの写真は自分の誕生日に対応したフォルダへと、まるで吸い込まれるように整列していきます。

情報を「流し込む」という感覚

なぜ、コマンドの中に < という記号が使われているのでしょうか。

これは「CreateDate(撮影日)」という情報を、「Directory(フォルダの場所)」へと勢いよく流し込むイメージを表現しています。

この小さな記号一つが、データに「どこへ行くべきか」という意志を与えます。マウスで何度もフォルダを作ってファイルを移動させる代わりに、この一本の線が、情報の通り道を作り出しているのです。

遥かな時間を、大きな棚に収める|年別アーカイブの作り方

日々の細かな記録も大切ですが、時には数年分の思い出をゆったりと俯瞰したくなることがあります。そんなときは、書斎の大きな棚に分厚いアルバムを並べるように、「年」という単位で整理してみましょう。

exiftool '-Directory<CreateDate' -d "%Y" *.jpg

このコマンドを実行すると、あなたのMacの中に「2023」や「2024」といった、西暦を表す4桁の数字のフォルダが生まれます。たった2文字の指定を変えるだけで、情報の密度が変わり、デスクトップの景色がスッキリと整っていきます。

道具の本質:「%Y」という名の大きな器

ここで使っている %Y という記号は、コンピュータに対して「西暦4桁だけを抜き出してほしい」と伝えるための特別な目印です。

あえて月や日を省き、年という大きな器(フォルダ)を作ることで、何十年分もの膨大な写真を、まるで歴史の本を並べるように管理できるようになります。

細かな日付に縛られず、人生の大きな区切りとして思い出を保管する。これもまた、長く写真を愛し続けるための「UNIX的な知恵」の一つです。

思い出に「見出し」を添える|旅行フォルダとして整理する

日付だけで整理するのもスマートですが、時には「これはあの時の旅行だ」と一目でわかる目印が欲しくなることもあります。フォルダ名に「trip」や「event」といった言葉を添えることで、デジタル上の整理棚はより血の通ったアルバムへと変わります。

撮影日を使って「trip_年-月-日」というフォルダを作り、写真を移動する

旅行やイベントごとに整理したい場合は、フォルダ名に文字を追加できます。

exiftool '-Directory<CreateDate' -d "trip_%Y-%m-%d" *.jpg

このコマンドを実行すると、あなたのMacの中に「trip_2024-11-03」といった、名前の付いた新しいフォルダが生まれます。「整理」という無機質な作業に、あなたの「記憶のラベル」を重ね合わせる方法です。

道具の本質:名前を付けるということ

ここで使っている -d というオプションは、日付の形式を決めるだけでなく、その前後に好きな言葉を書き添えることができます。

「trip_」の部分を「event_」や「photo_」に変えるだけで、コンピュータはあなたの意図を汲み取り、指定された通りのラベルをフォルダに貼り付けてくれます。

単なる数字の羅列に、あなたの視点を加える。これが情報を「自分のもの」にするための大切なプロセスです。

記録を持たない画像たちへの配慮|うまく動かないときの対処法

EXIF情報がない写真

すべてが完璧に運ぶとは限りません。中には「本当の誕生日」を記したノートを持たない、名もなき画像も存在します。

Warning: [minor] Tag ‘CreateDate’ not defined – screenshot.png
警告:’CreateDate’タグが定義されていません。
出典:exiftool エラーメッセージ例

スマホのスクリーンショットやSNSから保存した画像、あるいはWebサイトからダウンロードした画像には、EXIF情報が含まれていないことがほとんどです。

これらは「カメラで撮影」されたものではなく、システム上で「生成」されたものだからです。撮影日という記憶を持たない画像に対して、これまでのコマンドを実行しても、exiftoolは移動先を判断できず、ファイルはその場に静かに留まることになります。

道具の本質:例外を受け入れる

道具が万能ではないことを知るのも、技術を扱う上での大切な知恵です。自動化の魔法が解けた画像たちは、無理にコマンドで動かそうとせず、一度別のフォルダに避けておくのが賢明です。

すべてを一気に片付けようとするのではなく、自動でできることと、自分の手で丁寧に行うことを切り分ける。この「例外」への冷静な対応こそが、システムを破綻させずに運用し続けるための、真のUNIXユーザーとしての視点と言えます。

「打ち込み」の作法:一歩引いて見渡す

もしエラーが表示されても、慌ててコマンドを打ち直す必要はありません。まずは ls -l と入力して、現在のフォルダにどのようなファイルが残っているかを静かに眺めてみましょう。

残された画像たちは、手動の mv(ムーブ)コマンドを使って、ゆっくりとふさわしい場所へ導いてあげてください。一つひとつの画像と対話するように、最後の手作業を慈しむ時間も、UNIX Cafeでのひとときにはよく似合います。

まとめ|散らばっていた記憶が、美しい列に変わる

長い旅を終えて、デスクトップには整然とした景色が広がっているはずです。今回学んだ技術は、単なる「ファイルの整理」ではなく、あなたの思い出を正しい時間軸へと戻してあげるための、優しい手続きでもありました。

この記事の要点を、もう一度おさらいしておきましょう。

・「本当の誕生日」を基準にする

パソコンが管理上つける日付ではなく、写真の中身に刻まれた「撮影日(EXIF情報)」を使うことで、一生変わらない正確な整理ができます。

・有能な司書「exiftool」に任せる

たった一行のコマンドを覚えるだけで、コンピュータがあなたの代わりに、何百枚もの写真を一瞬で仕分けてくれます。

・整理の形は、あなた次第

日付ごと、年ごと、あるいは旅行名付きなど、その時々の気分や用途に合わせて、フォルダの「器」を自由に変えることができます。

・手作業からの解放

右クリックしてフォルダを作り、名前を打ち込み、ファイルをドラッグする。そんな繰り返しの作業は、もう必要ありません。

道具の本質:整理が「楽しみ」に変わるということ

写真整理が楽になると、「撮る・見る・残す」という一連の流れが、淀みのない心地よいリズムに変わります。

整理に追われる時間がなくなれば、その分、大切な思い出をゆっくり眺めたり、次の旅の計画を立てたりする時間が増えるはずです。技術を知るということは、あなたの自由な時間を守ることでもあるのです。

次回予告

さて、思い出が綺麗に並んだら、次は少しだけ「彩り」を添えてみませんか?

次回は、「画像をまとめてロゴや文字を入れる方法」をご紹介します。
ブログやSNSで使うオリジナル画像に、自分だけのサインをそっと添える。そんな、統一感のある画像作りのテクニックを紐解いていきましょう。

ミナちゃん

整理された写真に、素敵なロゴが入ったら、まるで自分だけの写真集を作っているみたいで、ワクワクしますね!

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この記事を書いた人

のいのアバター のい UNIX Cafe マスター

Macintosh Color Classicから始まった旅は、長いWindows時代を経て、Windows10のサポート終了をきっかけにUNIXの世界へ戻ってきました。UNIX Cafeでは、UNIX・Linux・そしてMacな世界を、むずかしい言葉を使わず、物語のように書いています。プログラミングは、アイデアをコンピューターに伝えるための言葉です。簡単な単語と文法を覚えれば、誰でもコマンドを使えます。ぜひ一度、やさしいプログラミングの世界をのぞいてみてください。

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