
やさしい UNIX & Linux | 第22回
はじめに|ファイルが消えるのが、少し怖い
前回は、
ファイルの中をのぞいて、
文字を書いてみました。
そのとき、
こんな不安がよぎったかもしれません。
「間違えて書いたら、消えてしまうのでは?」
「前の内容は、戻らないのかな?」
今日は、その不安に、
やさしく答える回です。
Linuxのファイルは、
消えるだけのものではありません。
育てることも、できます。
上書きと追記という考え方
ファイルに文字を書くとき、
Linuxには大きく分けて、2つの方法があります。
- 上書きする
- 追記する
どちらも大切ですが、
意味はまったく違います。
まずは、その違いを
静かに体験してみましょう。
上書きする|「>」
まずは、上書きです。
次のコマンドを入力します。
echo First > sample.txtこれは、
- 新しい文字を書いて
- それまでの中身を入れ替える
という操作です。
確認してみましょう。
cat sample.txtFirst だけが表示されていれば、
上書きは成功です。
上書きは「消す」操作でもある
ここで、
大切なことを覚えておきましょう。
> は、
- 書く
- そして、前を消す
という動きをします。
だから、
大事なファイルに使うときは、
少し注意が必要です。
今日は、
練習用のファイルなので大丈夫です。
追記する|「>>」
次に、追記をしてみます。
echo Second >> sample.txtもう一度、中を見てみましょう。
cat sample.txt今度は、
First
Secondと表示されたはずです。
これは、
- もとの内容を残したまま
- 下に、文字を足した
という状態です。
ファイルは「積み重ねられる」
ここで、
ファイルの見え方が変わってきます。
- 上書き:入れ替える
- 追記:積み重ねる
追記を使えば、
ファイルは少しずつ成長していきます。
ログや記録が、
増えていく理由も、ここにあります。
失敗しても、やり直せる
もし、
- 上書きしてしまった
- 思った通りにならなかった
としても、心配はいりません。
今は、仕組みを知るための練習です。
大切なのは、
「どうなるかを、知っていること」
それだけで、ファイル操作は怖くなくなります。
今日は、違いが分かれば十分
今日は、
>は上書き>>は追記
この違いが分かれば、十分です。
完璧に覚える必要はありません。
「選べるんだ」
それを知ったことが、大切です。
まとめ|ファイルは、育てられる
今日できたことは、
- 上書きと追記の違いを知った
- ファイルが積み重なる感覚を体験した
Linuxのファイルは、
ただ消えるものではありません。
育てることができる。
その感覚を、
ここで持ち帰ってください。
次回への小さな予告|整理して、入口を終える
次回は、
ファイルやフォルダを 整理 します。
作って、書いて、育てたものを、
きちんと片づける回です。
そして、
それが このシリーズの最終回 になります。
静かに、
入口を歩ききりましょう。
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