
UNIX Cafe | 第60回
vim 入門|長い文章が、少し楽しくなる3つのコツ
vim は、
文章が長くなればなるほど力を発揮するエディタです。
最初は少し独特に感じるかもしれませんが、
いくつかの「便利な魔法」を知るだけで、
編集作業は驚くほど軽やかになります。
このページでは、
vim を使う上で特に出番の多い 3つの Magic Trick を紹介します。
今日のゴールは、
「vim、これなら使えそう」と感じることです。
Magic Trick 01|検索(/文字列)
vim で文章を探す方法は、とてもシンプルです。
/文字列と入力して Enter を押すだけで、
探したい言葉の場所へ一気に移動できます。
長いファイルでも、
スクロールしながら目で追う必要はありません。
ミナちゃん長い文章でも、探すのは一瞬ですね!
n で次、N で前へ
検索結果が複数ある場合は、
- n:次の該当箇所へ
- N:前の該当箇所へ
と移動できます。
必要な場所を次々に巡れるこの感覚は、
vim を使う大きなメリットのひとつです。
Magic Trick 02|取り消し(u)
vim には、とても心強い魔法があります。
それが、
u取り消し(Undo)です。
操作を間違えたとき、
「やってしまった…」と感じたら、まず u。
多くの場合、直前の操作を元に戻せます。
この「戻れる安心感」があるからこそ、
vim では落ち着いて試行錯誤ができます。



間違えても、戻れると思うと安心するね。
Magic Trick 03|一括置換(%s/old/new/g)
少し呪文のように見えるこのコマンドも、
意味はとてもシンプルです。
%s/old/new/g- それぞれの意味は、次のとおりです。
- %:ファイル全体を対象にする
- s:置き換え(substitute)
- old:変えたい文字列
- new:新しい文字列
- g:見つかったものをすべて置き換える
つまり、
「このファイルにある old を、すべて new に置き換える」
というお願いをしているだけです。
大量の修正が必要な場面では、
作業時間を一気に短縮してくれます。



これが“魔法みたい”って言われる理由なんだ。
編集を快適にする小ワザ
早く移動する
vim では、カーソル移動も効率的に行えます。
よく使われる移動コマンドは、次のとおりです。
- 0:行の先頭へ
- $:行の末尾へ
- w:次の単語の先頭へ
- b:前の単語の先頭へ
移動が速くなると、
編集全体の流れがとてもスムーズになります。



カーソルが速く動くと、編集も楽になります。
vi と vim の違いがひと目でわかる|魔法の早見表
vi と vim は、よく似たエディタですが、使える機能には少し違いがあります。
- vi:基本機能を備えた、軽くて確実なエディタ
- vim:vi に便利な魔法を追加した拡張版
検索や基本的な移動は、どちらでも使えます。
一方で、強力な取り消しや一括置換などは、vim の得意分野です。
普段の作業では vim、最小構成の環境では vi、
というように 場面に応じて使い分けるのが理想的です。
| 魔法ワザ | vi | vim | 説明 |
|---|---|---|---|
| /文字列(検索) | 〇 | 〇 | 探したい言葉へジャンプ |
| n / N | 〇 | 〇 | 検索結果を移動 |
| u(取り消し) | △ | 〇 | vi は基本1回、vim は多段階 |
| 0 / $ | 〇 | 〇 | 行の先頭・行末へ移動 |
| w / b | 〇 | 〇 | 単語ごとに進む・戻る |
| %s/old/new/g | × | 〇 | 全体の一括置換 |
| 検索ハイライト | × | 〇 | 見つかった文字が光る |
まとめ|vim の Magic Trick!
今回紹介した魔法は、次の3つです。
- /検索:必要な場所へすばやく移動
- u:安心して取り消せる
- %s/old/new/g:大量の文字を一括で置換
この3つを知っているだけで、
vim の操作はぐっと楽になります。
最初からすべてを覚える必要はありません。
少しずつ触りながら、
「便利だな」と感じる瞬間を増やしていきましょう。
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