
Magic Trick 01: 検索(/文字列)
n で次、N で前へ
ユニ先生vim の検索は、本当に“魔法のルーペ”みたいなんだ。探したい言葉を /文字列 と打つだけで、ひとっ飛びで見つけてくれるよ。長いファイルになればなるほど、この魔法のありがたみが分かるんだ。



文章の海から、必要なところだけピカッと光って見える感じですね!



見つかったあとも、n で次の場所へ、N で前の場所へ移動できるよ。
まるでページの間をワープしてるみたいだね。
Magic Trick 02: 取り消し



vim の u(取り消し) は、とてもやさしい魔法。ちょっと操作を間違えても、心配いらないよ。「うわっ、やってしまった…!」と思ったら、すぐに u。



“u を押せばだいたい何とかなる”って、すごく心強いですね。



そう。安心して試行錯誤できるから、vim に慣れるスピードもぐっと上がるんだ。
Magic Trick 03:一括置換(%s/old/new/g)



見た目がちょっと呪文みたいだけど、意味はとてもシンプルなんだ。
- % = 全体を対象にする
- s = “置き換える”
- old = 変えたい言葉
- new = 変えたあとの言葉
- g = 全部まとめて置き換える



つまり ” %s/old/new/g ” っていうのは、「このファイルの中にある old を、ぜ〜んぶ new に入れ替えてちょうだい」ってお願いしているだけなのよ。



これこそ魔法の呪文ですね…!
長い文章の修正が一瞬で終わりそうです。



そうなんだ。大量の置換が必要なときは、この魔法が作業時間を大きく短縮してくれるよ。
編集を快適にする小ワザ
早く移動する



vim には、移動をすばやくするための“ちょい技”もたくさんあるよ。
- 0 → 行のいちばん左へ
- $ → 行のいちばん右へ
- w → つぎの単語の先頭
- b → ひとつ前の単語の先頭



わ、カーソルがピョンピョン動いて楽しいです!
文章の中を歩いているみたい。



移動が速くなると、編集の流れがとてもスムーズになるよ。
作業のストレスもぐっと減るんだ。
まとめ
- /検索:必要な場所へ魔法のようにジャンプ
- %s/old/new/g:強力な一括置換
- u:安心の取り消し



この3つさえ身につけば、vim の操作はびっくりするほど軽やかになるのよ。



便利ワザはね、一気に覚えなくて大丈夫。まずは “ちょっと触ってみる” その小さな積み重ねが、魔法をふわっと扱えるようになる一番の近道なの。焦らず、ゆっくり、自分のペースでね。



vim の魔法、もっと試したくなってきました!



その気持ちこそ、いちばん大切なんだよ。
vi と vim の違いがひと目でわかる《魔法の早見表》
vi と vim は、とてもよく似た“仲間どうし”のエディタです。
でも、実は「使える魔法(コマンド)」に、少しだけ違いがあります。



先生、vi と vim の違いって、やっぱり分かりにくいです…。
どっちで何ができるのか、よく迷っちゃって。



うん、その気持ち、よく分かるよ。見た目はすごく似ているからね。
「どの魔法がどちらで使えるのか」を表にすると、びっくりするくらい分かりやすくなるんだ。



えっ、そんなにハッキリするんですか?



もちろん。たとえば、“検索の魔法は両方OK”、“置換の強い魔法は vim だけ”…みたいにね。じゃあ、一緒に魔法リストを見ていこうか。



はいっ! こういう一覧を見るの、ちょっとワクワクします!
| 魔法ワザ | vi | vim | 説明 |
|---|---|---|---|
| /文字列(検索) | 〇 | 〇 | 探したい言葉へジャンプ |
| n / N | 〇 | 〇 | 検索結果を移動 |
| u(取り消し) | △ | 〇 | vi は基本1回、vim は多段階 |
| 0 / $ | 〇 | 〇 | 行の先頭・行末へ移動 |
| w / b | 〇 | 〇 | 単語ごとに進む・戻る |
| %s/old/new/g | × | 〇 | 全体の一括置換 |
| 検索ハイライト | × | 〇 | 見つかった文字が光る |



わぁ…こうして並べて見ると、違いがすごく分かりやすいですね。
“vi は基本セット、vim は便利セット”って感じがします。



そうだね。vi でも十分に編集はできるけれど、vim はそこに少し魔法が足されたようなイメージなんだ。



じゃあ、初心者は vim から始めても大丈夫ですか?



もちろん。もし迷ったら、「できることが多いほうを選ぶ」で大丈夫。
それでも、vi と vim が似た仲間同士だって知っておくと、どんな環境でも落ち着いて作業できるようになるよ。



うん…なんだか安心しました。
魔法の道具箱の使い方が分かってきた気がします!



その気持ちがいちばん大事なんだ。
少しずつ触っていけば、魔法のように自然に手が覚えていくよ。








