
UNIX Cafe | 第59回
はじめての vi、戸惑いから始める小さな体験
vi を開いた瞬間、
「どう操作すればいいのか分からない」
「文字が入力できなくて戸惑った」
そんな経験をした方は少なくありません。
ですが、vi は
最初から完璧に理解する必要のあるエディタではありません。
このページでは、
短いテキストを使った“ミニゲーム”形式で、
vi の基本操作を体験していきます。
今日のゴールはひとつ。
「vi は、思っていたよりずっと扱いやすい」と感じることです。
今日のミニゲームについて
ユニ先生今回は、こんな3行の小さなテキストを使って、 ちょっとした編集ゲームに挑戦してみよう。
扱うテキスト
使うのは、たった3〜4行の短いテキストです。
長い文章は必要ありません。
vi は、短い操作を何度か繰り返すことで、
自然と手に馴染んでいく道具だからです。
まずはファイルを開こう
ターミナルで、次のコマンドを入力します。
vi quiz.txt画面が切り替わり、
少し無言な雰囲気の画面が表示されます。
この時点で文字が入力できなくても、問題ありません。
vi は、まず「操作を受け取る状態」から始まるエディタです。
ファイルができたら、次の3行を追加
vi を起動したら、まずは短いテキストを入力してみましょう。
キーボードの i を押して、インサートモードに入ります。
画面の下に何も表示が変わらなくても、
文字が入力できれば大丈夫です。
次の3行を、そのまま入力してください。
行の内容は、このあと行の削除・コピー・検索を体験するための
「練習用テキスト」になっています。
1 UNIX Cafe
2 Hello World
3 coffee and command入力が終わったら、Esc を押して、コマンドモードに戻ります。
これで、編集の準備は完了です。
もし、
- 「入力できているか不安」
- 「今どのモードにいるか分からない」
と感じたら、
Esc を押せば、いつでも落ち着いて戻れます。
このあと、この3行を使って、
vi の基本操作をひとつずつ試していきましょう。



Esc を押せば、いつでも落ち着いて戻れるよ。
行を削除してみよう(dd)
dd は「今いる行」を削除する
カーソルがある行を削除したいときは、
ddと入力します。
まるで、紙を一枚すっと抜き取るように、
今の行だけが消えます。
間違えて消してしまっても、
vi ではすぐにやり直せるので安心してください。



“1行まるごと”って、意外と分かりやすいですね。
コピーと貼り付けを体験しよう(yy → p)
yy でコピー、p で貼り付け
行をコピーしたいときは、
yy貼り付けたいときは、
pです。
範囲選択は必要ありません。
「行」という単位で操作するのが、vi の特徴です。
コピーした行が増える様子を見ると、
操作と結果が直感的につながっていることが分かります。



選択しなくていいのは、ちょっと楽かも。
単語を検索してみよう(/word)
/coffee で検索する
文章の中から、
特定の言葉を探したいときは、スラッシュを使います。
/coffeeと入力すると、
該当する単語にカーソルが移動します。
n で次の候補へ進む
同じ単語が複数ある場合は、
nを押すと、次の場所へ移動できます。
文章が長くなるほど、
この検索機能は心強い味方になります。
文字を書き換えてみよう
インサートモードで編集する
文字を直接入力したいときは、
iを押してから編集します。
たとえば「UNIX Cafe」を「UNIX Café」にするような、
小さな修正でも十分な練習になります。
一文字だけ直す便利ワザ(r)
r は「1文字だけ置き換える」コマンド
カーソル位置の1文字だけを直したいときは、
rを押してから、新しい文字を1つ入力します。
インサートモードに入らず、
ピンポイントで修正できるのが特徴です。
タイプミスの修正などで、
とてもよく使われる操作です。
vi を終了しよう
保存して終了する(:wq)
編集が終わったら、
:wqで保存して終了します。
保存せずに終了する(:q!)
もし途中でやめたい場合は、
:q!で、変更を破棄して終了できます。
「戻れる道」が用意されていることも、
vi を安心して使える理由のひとつです。
まとめ|今日できるようになったこと
- dd:行を削除する
- yy → p:行をコピーして貼り付ける
- /word:単語を検索する
- r:1文字だけを書き換える
ほんの数分の体験でも、
vi の操作は少しずつ体に馴染んできます。
大切なのは、
完璧に覚えようとしないこと。
小さな操作を、ゲーム感覚で繰り返すことが、
vi に慣れるいちばんの近道です。



全部覚えなくていい。
今日は“触れた”だけで十分だよ。
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