
今日のミニゲームのお題
扱うテキスト
ユニ先生今回は、こんな3行の小さなテキストを使って、 ちょっとした編集ゲームに挑戦してみよう。
まずは新しいファイルを作ろう
bash
$ vi quiz.txtファイルができたら、次の3行を追加
1 UNIX Cafe
2 Hello World
3 coffee and command


ちょうどいい量で“ゲームのお題”みたいですね!



うん、vi の基本操作は短い文章で練習すると、とても身につきやすいんだ。
行を削除してみよう(dd)
dd で“今の行”を削除



カーソルがある行をサクッと消したいときは ” dd ”。 まるで紙を一枚スッと抜くみたいに、今の行だけがきれいに消えるよ。
1 UNIX Cafe
2 coffee and command 


「Hello World」が一瞬で消えました…!
本当に“ぬり消し”をしたみたいです。



dd はとてもよく使うから、ゲーム感覚で慣れておくといいね。
コピー&貼り付け(yy → p)
yy でコピー、p で貼り付け



カーソルのある行をコピーしたいときは ” yy ”。 そして ” p ” で貼り付け。 コピーした文章が、カーソルの下にすっと追加されるよ。
1 UNIX Cafe
2 coffee and command
3 coffee and command 


わぁ、簡単なのに“動きが楽しい”ですね!
文字なのに、まるでブロックで遊んでる気分です。



そう、vi の操作は小気味よくて、慣れるとすごく気持ちいいんだ。
単語を検索(/word)
/coffee で検索して n で次へ



探したい言葉があるときは、 スラッシュのあとに単語を打つだけで検索できるよ。
1 UNIX Cafe
2 Hello World
3 coffee and command
4 coffee and command
:/coffee


見つかったら、n を押すと次の該当箇所へジャンプできるわよ。



おおっ、ホントにジャンプしました!
“宝探しゲーム”みたいで楽しいです。



検索機能は文章が長くなるほど便利なんだ。
毎日の作業でも活躍するよ。
プチ応用:文字を書き換えよう
インサートモードで編集



最後に、文字を書き換える練習もしてみよう。
例えば「UNIX Cafe」を「UNIX Café」にしてみる、というような小さな編集だね。
1 UNIX Café
2 Hello World
3 coffee and command
4 coffee and command


i を押して入力モードにして…できました!
ほんの一文字だけの変更でも、とても達成感があります。



こういう“小さな成功”を重ねると、vi がぐんと身近になるよ。
vi のコマンド「r」を学ぼう



先生、vi の「r」って何をするコマンドなんですか?
文字が消えたりもしなくて…なんだか不思議で…。



いい質問だね、ミナちゃん。「r」はね、“目の前の1文字だけを、別の文字に置き換える”コマンドなんだ。



1文字だけ? なんか小回りがきく感じですね…!



そうそう。たとえば先ほどの「UNIX Cafe」を「UNIX Café」にしてみるクイズで、カーソルが「e」の上にあって、そこを「é」に変えたいときは「r é」と押すだけで、「e」が「é」に変わるんだ。
UNIX Cafe
ré
UNIX Café


えっ、1文字で終わるんですか?
なんだか魔法みたい!



うん、操作はとてもシンプルだよ。r を押したあとに “新しい文字” を1つ押すだけ。これで置き換えが完了するんだ。



へぇ〜、いちいちインサートに入らなくても、
ピンポイントで直せるのって便利ですね!



まさにそこがポイント。vi はね、「細かい修正をすばやくできる」道具なんだ。r はその代表的な便利ワザだよ。



ちょっとしたタイプミスを直すときに使えそう…!
さっそく練習してみます!
vi を修了する
1 UNIX Café
2 Hello World
3 coffee and command
4 coffee and command
:wq


” :wq ” は保存して修了だよ。



保存せずに強制終了する場合は ” :q! ” ですね!
まとめ
- dd:今の行を削除
- yy → p:行をコピーして貼り付け
- /word:文字列を検索
- 小さな“ミニゲーム”感覚で練習すると、vi がどんどん楽しくなる



ほんの数分なのに、vi の操作がすんなり体に入ってきました…!
ゲームで遊んでるみたいでした!



その調子。その“ちょっと楽しい”が、上達のいちばんの近道なんだよ。








