
UNIX Cafe | 第77回
はじめての人へ
ターミナルで文字を書く、いちばん小さな一歩 。
これまで、
mac のエディタを使って、Pythonのプログラムを書いてきました。
それで、まったく問題ありません。
でも、
ターミナルを使うようになると、
ときどき、こんな場面に出会います。
「ここで、ちょっとだけ文字を直したいな」
そんなときに、
静かに役に立つのが vi(ヴィーアイ) です。
vi って、なに?
vi は、
ターミナルの中で動く、文字を書くための道具 です。
- マウスは使いません
- メニューもありません
- 文字だけの世界です
最初は、少し不思議に見えるかもしれません。
でも、
やっていることは、とてもシンプルです。
- 開く
- 書く
- 保存する
- 閉じる
それだけです。
なぜ、vi を知っておくといいの?
vi は、
- mac に最初から入っている
- サーバーでも同じように使える
- 余計な設定がいらない
という特徴があります。
つまり、
どこでも同じように使えるノート
のような存在です。
「必ず使わなければいけない」道具ではありません。
でも、知っていると安心できる道具 です。
まずは、開いてみよう
ターミナルを開いて、
次の1行を入力してみます。
vi test.txtこれで、
- test.txt というファイルを開く
- なければ、新しく作る
という状態になります。
画面が切り替わって、
少し静かな雰囲気になります。
それで、正解です。
vi には「2つの状態」があります
vi には、
2つのモード があります。
今は、名前だけ覚えれば大丈夫です。
- 命令を書くモード
- 文字を書くモード
最初に開いたときは、
「命令を書くモード」になっています。
このまま文字を打っても、
画面には何も入りません。
文字を書くには、i を押します
キーボードの i を、1回押してください。
これで、
文字を書くモード に切り替わります。
あとは、
ふつうのエディタと同じです。
文字を、自由に書いてみましょう。
こんにちはと打てたら、それでOKです。
書き終わったら、保存して閉じる
文字を書き終えたら、
次の順番で進みます。
- Escキー を押す → 命令モードに戻ります
- 次の文字を入力して、Enter
:wqこれは、
- w → 保存する(write)
- q → 終わる(quit)
という意味です。
画面が元に戻ったら、
ちゃんと保存されています。
cat で中身を確認する
ファイルが保存できたら、cat コマンドでファイルの中身を確認してみましょう。
cat は、ファイルの中身を、そのまま画面に表示する コマンドです。
cat test.txtと書くと、「test.txt の中を見せてください」とお願いしていることになります。
何も編集せず、ただ読むだけなので、安心して使えます。
表示されたら、ひとまず成功です
もし、先ほどのファイルが正しく保存されていれば、
こんにちはと表示されます。
これは、
- ファイルがちゃんと作られて
- 中に書いた言葉が保存されて
- ターミナルから読めている
という合図です。
何も表示されなかったら?
もし、何も表示されなかった場合は、
- ファイルが空だった
- 保存する前に閉じてしまった
といった可能性があります。
その場合は、
もう一度エディタで開いて、
中身を確認すれば大丈夫です。
cat は、確認のための道具
cat は、
- 壊さない
- 変更しない
- ただ見せてくれる
とても正直な道具です。
そのため、「今、どうなっているか」を知りたいとき
に、ぴったりです。
ここまでできれば、十分です
vi は、とても奥が深い道具です。
でも、この回で覚えるのは、これだけで十分です。
- 開く:
vi ファイル名 - 書く:
i - 保存して閉じる:
Esc → :wq
これができれば、「vi を使ったことがある」 と言って大丈夫です。
うまくいかなくても、大丈夫
もし、変な画面になったり、
動かなくなったと感じたら。
落ち着いて、Escキーを何回か押してください。
それで、ほとんどの状態は戻ります。
vi は、ちゃんと待ってくれる道具です。
このシリーズとしての位置づけ
この回は、
- vi を覚える回ではありません。
- vi を 怖がらなくなる回です。
これから先、
- サーバーに入ったとき
- 設定ファイルを少し直したいとき
そんな場面で、「あ、vi があるな」と思い出せたら、それで十分です。
今日の小さな魔法
今日は、
新しい道具を、ひとつ知りました。
使いこなせなくても大丈夫。
名前を知って、
少し触れただけでも、立派な一歩です。
また必要になったら、
このページに戻ってきてください。
vi は、いつでも、そこにあります。
さらに学びたいあなたへ
📘 用途ごとに選ぶ Linux のおすすめ本

