
UNIX Cafe | 第58回
vi と vim、どちらを使えばいい?
ミナちゃん「vi と vim……名前が似ていて、どっちを選べばいいのか迷います」
vi と vim。
名前がとてもよく似ていて、はじめて触れると少し混乱します。
- 「どっちを使えばいいの?」
- 「vi は古くて、vim が正解?」
そんなふうに感じたことがある方も多いと思います。
でも、この2つは
優劣で比べるものではありません。
役割が少し違うだけなのです。
このページでは、
vi と vim を “カフェの道具” にたとえながら、
その違いと使い分けをやさしく整理します。
vi は「基本セットの職人道具」
シンプルで軽く、どこでも動く
vi は、必要最低限の機能だけを備えた
とてもシンプルなテキストエディタです。
見た目も素朴で、
最初は少し不親切に感じるかもしれません。
でもそれは、
余計なものを持たない道具だからです。
軽くて、速くて、壊れにくい。
どんな場所でも、同じように動いてくれる。
vi は、長いあいだ使われ続けてきた
“基本セットの職人道具”のような存在です。
なぜ今でも vi が必要とされるのか
vi が今も大切にされている理由は、とても実用的です。
- Linux や UNIX 環境に、最初から入っていることが多い
- サーバーや最小構成の環境でも使える
- 追加のソフトを入れられない場面でも編集できる
「とりあえず vi はある」
この安心感が、vi を“今も必要な道具”にしています。
vim は「便利なアップグレードセット」
vi をベースに進化したエディタ
vim は、vi を土台にして作られたエディタです。
名前のとおり、vi 互換。
つまり、
- 基本の考え方は vi と同じ
- 操作の流れも共通
その上に、たくさんの便利機能が追加されています。
vi と vim は別物ではなく、
同じ道具のグレード違いと考えると分かりやすいです。
vim でできること
vim には、日常の編集作業を助けてくれる機能が揃っています。
- 文字の色分けで読みやすい
- 検索や置換がしやすい
- undo / redo が強力
- 複数ファイルを扱いやすい
これらのおかげで、
長い文章やコードの編集が、とても楽になります。
vi でも仕事はできますが、vim を使うと 疲れにくくなる。
そんなイメージです。
結局どちらを使えばいい?
普段は vim、サーバーでは vi が安心
使い分けは、とてもシンプルです。
- 自分のパソコン → vim
- サーバーや最小環境 → vi
普段の作業では、見やすくて便利な vim がやさしい。
でも、サーバーに入ったとき、
必ずそこにあるのは vi。
この両方を知っていると、
どんな環境でも落ち着いて作業できます。
「どちらか一方」じゃなくていい
vi だけでも、vim だけでもありません。
- vi を知っている → どこでも最低限の編集ができる
- vim を使える → 日常作業が快適になる
両方を知っていること自体が、強みです。
道具は、場面に合わせて選べばいい。
それだけのことなのです。



「どちらが正解、じゃないんだ。
場面に合う道具を選べばいい、それだけだよ」
よくある誤解をほどいておこう
- vi は古いから使えない → ちがいます
- vim しか覚えなくていい → 場面しだい
- 違いを完璧に理解しないとダメ → そんなことはありません
まずは、「役割が違う」それだけ分かれば十分です。
まとめ|道具は場面に合わせて選べばいい
最後に、もう一度整理します。
- vi
→ 軽くて、どこでも動く
→ 基本セットの職人道具 - vim
→ 多機能で、作業が楽
→ 便利なアップグレードセット
どちらも正しく、どちらも大切。
まずは扱いやすいほうから始めて、
少しずつ両方の良さを知っていけば大丈夫です。
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