
UNIX Cafe | 第61回
vi / vim が愛され続ける理由とは?
vi / vim が愛され続ける理由とは?
ミナちゃん先生、viってよく聞くけど…どうしてそんなに人気なんですか?



うん、それはね、viは “ターミナルと相性がいい道具” だからなんだ。
軽くて、どこでも動いて、キーボードだけでサッと編集できるんだよ。



なるほど…“現場”で強いイメージですね!
最小の学びで最大の効果が出るエディタ



そう。覚えることは意外と少ないのに、できることはとても多いんだ。
シンプルなのに、しっかり使える…そんな頼りがいのある存在なんだよ。
Reason 01|どのサーバーでも使える安心感
Reason 01|どのサーバーでも使える安心感



viって、サーバーに最初から入ってるんですよね?



ほとんどのLinuxサーバーには標準で入っているよ。SSHで入った先に “あるかどうか心配しなくていい” って、とても大きい利点なんだ。
新しい環境でもすぐ編集できる“初期装備”



すぐ編集できるのは便利ですね!



うん。新しい環境でも、設定ファイルをちょっと直したいときに、
追加のソフトなしで使えるのは、まさに“安心の初期装備”なんだ。
SSH接続先が変わっても操作は同じ



いろんなサーバーで同じように使えるのって、心強いですね。



そう。操作が共通だから、迷うことが少ない。
“どこでも同じ”って、現場ではとてもありがたいことなんだよ。
現場で「とりあえず編集する」第一候補になる理由



だから、急ぎのときほどviが頼りにされるんだ。
ちょっとした設定変更なら、もうこれだけで十分なんだよ。
Reason 02|とにかく軽くて高速
起動が速く、古い環境でもサッと動く



viが軽いっていうのは、そんなに違うんですか?



全然違うよ。起動がほとんど一瞬だから、“急いでいるとき” や “古いサーバー” でもストレスがないんだ。
ネットワーク越しのSSHでもストレスがない



SSHだと編集が重くなることありますもんね…。



それが、viならすごく軽い。
ネットワークが少し遅くても、少ない通信量で動くからね。
低スペックサーバーでも頼りになる存在



たとえば小さなVPSや古い環境でも、スイスイ動くよ。
軽さは、それだけで“現場力”になるんだ。
GUIエディタと違う“軽量さの魅力”



VS Codeとかと比べると、やっぱり軽いんですね。



GUIエディタは便利だけど、“重くて繋がりにくいときでも確実に動く” という点で、viはとても頼りになるんだよ。
Reason 03|マウスなしで作業できる強み
キーボードだけで完結=トラブル時の強さ



マウスを使わないって、そんなに大きいメリットなんですか?



これが大きいんだ。サーバーのトラブル時は、画面が乱れたり、GUIが使えなかったりすることもあるからね。
リモート作業でも確実に操作できる



キーボードだけで確実に操作できるというのは、
どんな状況でも“安定して動く”ということなんだ。
画面が乱れていても最低限の編集ができる



画面が乱れてても編集できるんですか?



viは最低限の文字編集さえできれば十分だからね。
“とにかく設定ファイルを直して復旧したい”ときに、とても強いんだ。
“省エネ操作”が作業スピードを底上げする



慣れてくると、マウスなしの操作はとても速い。移動も編集もキーボードだけでできるから、作業の流れが止まらず手がスムーズに動くようになるよ。
Reason 04|シンプルだからミスが少ない
使うコマンドが決まっていて覚えやすい



viって難しそうなイメージがあったんですけど、
実は覚えること少ないんですね…!



そうなんだ。最初に使うコマンドはほんの数個だけ。
“必要なものだけ覚えればいい”というシンプルさが魅力なんだよ。
最低限の操作だけで作業が完了する



たくさんの機能があって迷うより、最低限の操作だけで確実に編集できる。その分、ミスもしにくくなるんだ。
設定ファイル編集と相性がよい理由



サーバーの設定って慎重になりますもんね。



そうなんだ。余計な装飾がないぶん、設定ファイルの内容に集中できて、安全に編集できるんだ。
「余計な機能がない」がむしろ強みになる場面



必要最低限の機能だけだから、“壊れにくくてミスも少ない”。
この潔さが現場ではとても重宝されるんだよ。
vi / vim が特に役立つシーン
サーバーの緊急対応(設定変更・復旧)



緊急のときって、どうしてviが選ばれるんですか?



早く動いて、確実に編集できて、どの環境でも使えるからだね。
SSH越しの軽量編集



SSHでの作業なら、viはほぼ最強だよ。
軽さと安定性が段違いなんだ。
Docker・WSL など仮想環境での作業



最近は仮想環境も多いですもんね。



そう。どんな環境でも同じように使えるのが、viの魅力なんだ。
ログの中身をサッと確認したいとき



ログをサクッと確認したいときも便利だよ。
エラー箇所をすぐ探せるからね。
初心者がまず覚えるべき基本操作
i と Esc の“2つのモード”



まずはここからですね!
- 保存と終了(:w / :q / :wq)
- H3:コピー&貼り付け(yy / p)
- H3:削除(x / dd)
- H3:検索(/文字列)



この基本だけ知っていれば、もうほとんどの編集ができるんだよ。
vi と vim の違いを簡単に整理
- vi:最低限のシンプルな道具
- H3:vim:便利ワザが増えた進化版
- H3:どちらから始めても大丈夫!



最初はviでも十分なんですね!



うん、慣れたらvimの便利ワザも楽しめるよ。
まとめ|“どこでも使える”は最大の強み
- 現場で生きる軽さと安定性
- H3:最初に覚えるエディタとして最適
- H3:vi が使えると、作業の幅が大きく広がる



viって、最初は難しそうだけど…
話を聞いてると、むしろ“優しい道具”なんだって思えてきました。



そうなんだ。シンプルで、軽くて、どこでも動く。
だからこそ、覚えておくと本当に助けてくれる場面が多いんだよ。
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