
UNIX Cafe | 第2回
はじめに
「ファイルってどう動かすの?」 「どうやって中身を見るの?」この記事では、Linux / UNIX のターミナルで使う基本のファイル操作コマンドを、初心者向けにやさしく紹介します。
今回のテーマは、次の3つです。
- cp:ファイルやフォルダをコピーする
- mv:ファイルやフォルダを移動する(名前の変更もできる)
- cat:ファイルの中身をそのまま表示する
この3つを覚えるだけで、
ターミナルでできることが一気に広がります。
コマンド紹介
cp でファイルをコピーしよう
cp コマンドは、ファイルやフォルダを コピーするための基本コマンドです。
元のファイルを残したまま、
同じ内容のファイルを別の場所に作れるのが特徴です。
バックアップを取るときや、
作業前に「念のため複製しておきたい」場面で、よく使われます。
cp memo.txt backup/memo.txtこの操作では、
memo.txtはそのまま残りbackupフォルダの中に、同じ内容のmemo.txtが作られます
よくあるつまずきポイント(cp)
- フォルダをコピーするときは
-rオプションが必要 - 同じ名前のファイルがあると、上書きされる
cp は、「増える」操作だと覚えておくと混乱しにくくなります。
mv でファイルを移動しよう
mv コマンドは、ファイルやフォルダを 移動するための基本コマンドです。
別の場所へ動かすだけでなく、
名前を変更するときにも使えるのが特徴です。
mv oldname.txt newname.txtこの操作では、
oldname.txtというファイルは消えnewname.txtという名前で、同じ中身のファイルが残ります
cp と違い、元の場所には残りません。
cp と mv の決定的な違い
- cp:ファイルが増える
- mv:ファイルが移動し、元の場所からは消える
この違いを取り違えると、「消したつもりはなかったのに……」
という事故につながることがあります。
よくあるつまずきポイント(mv)
- 同じ名前のファイルがあると、上書きされてしまう
- 移動と名前変更は、同じ仕組みで行われている
- フォルダの移動も、同じように使える
mv は便利ですが、実行すると元に戻らない操作でもあります。
使う前に一度立ち止まる意識が大切です。
cp / mv Playground(コピー・移動練習用 Web アプリ)
- cp や mv はファイル操作の基本コマンドですが、最初は戸惑いを感じるかもしれません。
- cp / mv Playground は、cp と mv のイメージを体験できる学習用の Web アプリです。
- 実際のファイルは触りませんので、失敗しても Reset ボタンですぐ元に戻せます。
- 黒い画面が怖く感じる前に、まずはブラウザでゆっくり試してみてください 。
ミナちゃんアプリで cp / mv の動きを見てから、
安心してターミナルに進んでみてくださいね。
👉 cp / mv Playground(ブラウザで試せるファイル操作体験)
cat で中身を見てみよう
cat コマンドは、ファイルの中身を そのまま画面に表示 してくれる、いちばん基本の確認コマンドです。
「ファイルを開くほどじゃないけど、ちょっとだけ中身を見たい」
そんなときに、cat はとても便利です。
cat notes.txtこれだけで、notes.txt の中身が上から順番に表示されます。
設定ファイルや短いメモを見るときに、特によく使います。
複数ファイルもまとめて見られる
cat は、複数ファイルを指定すると 順番につなげて表示 します。
cat part1.txt part2.txt「2つのメモを続けて読んでみたい」
そんなときに自然に使えます。
つなげて1つのファイルにする(結合)
表示だけでなく、リダイレクト > と組み合わせると 結合して保存 できます。
cat file1.txt file2.txt > all.txtfile1.txtとfile2.txtをつなげてall.txtという新しいファイルにします
※ > は上書きなので、すでに all.txt がある場合は中身が置き換わります。
追記したいときは >> を使います。
cat file3.txt >> all.txt表示が崩れるときは「行番号」を付ける
改行が多いテキストや、どこが何行目かわかりにくいときは、行番号が助けになります。
cat -n notes.txt「どの行を直せばいい?」が一気に見えやすくなります。
よくあるつまずきポイント
1) 長いファイルは一気に流れてしまうcat は止まりません。長いログなどは画面が流れて見失います。
そんなときは、ページ送りできる less が安心です。
less big.log(q で終了できます)
2) バイナリファイルを表示すると文字化けする
画像やアプリなどの バイナリ を cat すると、意味不明な文字が出ます。
これは故障ではなく「表示に向いていない種類のファイル」を開いただけです。
3) ちょっとだけ見たいなら head / tail も便利
先頭だけ見たい:
head notes.txt最後だけ見たい:
tail notes.txtログ確認では tail が特に活躍します。
まとめ
cp・mv・cat は、ターミナルで行うファイル操作のいちばん基本となるコマンドです。
- cp:ファイルやフォルダをコピーする
- mv:ファイルを移動する(名前の変更もできる)
- cat:ファイルの中身をそのまま表示する
この3つを覚えるだけで、
- ファイルを増やす
- 位置を変える
- 中身を確認する
という、一連の流れがターミナル上で自然につながります。
最初は、
「黒い画面で操作するのは少しこわい」と感じるかもしれません。
でも、やっていることは パソコンの中を整理して、そっと中身をのぞいている だけです。
まずは短いファイルで、
cp → mv → cat
という順番を、ゆっくり試してみてください。
この基本が身につくと、
rename、rm、less、grep といった次のコマンドも、
無理なく理解できるようになります。
ターミナルは、
慣れるほど静かに、正直に、結果を返してくれます。
一歩ずつ、自分のペースで進んでいきましょう ☕
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