
UNIX Cafe | 第17回
今日のカフェを閉める前に、バックアップしよう
ミナちゃんユニ先生、今日もたくさんログが溜まりましたね。サーバーの日報も、アクセス記録もいっぱいです!



うん、カフェで言えば“今日の売上帳”や“お客様ノート”みたいなものだね。これをちゃんとまとめて保管しておけば、明日の営業も安心さ。



つまり、“バックアップ”ですね☕



その通り。UNIXでは、tarとgzipを使うとスマートに“箱詰め”できるんだ。
ファイルをまとめるコマンド「tar」



tarってよく聞きますけど、どういう意味なんですか?



“tape archive(テープアーカイブ)”の略なんだ。昔はデータをテープに保存していた時代の名残だよ。今では“フォルダを一つにまとめるツール”として使われているんだ。例えばこんな感じさ。
bash
$ tar cvf cafe_backup.tar /home/username/unix_cafe/



“cvf”ってなんですか?



c は作成(create)、v は進行表示(verbose)、f はファイル名指定(file)。つまり“tarファイルを作る”という命令だね。
まとめた箱を小さくする「gzip」



tarでまとめたら、次は圧縮ですか?



そう。“gzip”を使うと、ファイルサイズを小さくできるんだ。
ネットで転送するときにも便利だよ。
bash
$ gzip cafe_backup.tar



わっ、“.tar.gz”って拡張子、よく見ます!
あれは“まとめて+圧縮”のセットだったんですね。



そうそう。“お弁当箱に詰めてラッピングする”ようなものだね。
rsyncで差分バックアップもできる!



でも、毎回全部まとめるのは時間がかかりそうですね…。



いいところに気づいたね!
そんなときは rsync を使うんだ。変更があった部分だけコピーしてくれるんだよ。
bash
$ rsync -av /home/username/unix_cafe/ /backup/unix_cafe/



“a”はアーカイブ、“v”は詳しく表示…ですね?
これもカフェの記録を“部分的に補充する”みたいで効率的!
ronで自動バックアップしよう



さて、ここまでできたら、次は“自動化”だね。
毎晩閉店後に、自動でバックアップするように設定できるんだ。
bash
$ 0 2 * * * /home/username/scripts/backup.sh



0時2分に、バックアップスクリプトを実行するってことですね。



そう。cronの仕組みを使えば、夜中にこっそり“バックアップ妖精さん”が働いてくれるんだ
まとめ:データを大切に扱うということ



今日の作業、まるで“閉店の儀式”みたいでしたね。



そうだね。tarでまとめて、gzipで包んで、cronで毎晩守る。大切なデータを丁寧に扱うことは、“お店を大切にする”ことと同じなんだ。



明日も気持ちよく開店できますね☕✨



うん、バックアップがある限り、安心して眠れるさ。






