
はじめてのPython | 第4回
1. はじめに
この回では、Pythonの変数を学びます。変数を使うと、値に名前を付けてあとで再利用できます。
同じ値を何度も書かずにすむため、コードを読みやすくしやすくなります。今後の学習でも変数は何度も使うため、この段階で基本を確実に押さえます。
2. この回で学ぶこと
- 変数の役割
- 代入の基本
- 変数名の付け方
- 値を再利用する方法
- 値を上書きする方法
3. 概念の説明
変数とは、値を入れておくための名前付きの入れ物のようなものです。Pythonでは、= を使って値を変数に代入します。
たとえば次のコードでは、message という変数に文字列を入れています。
message = "Hello"この = は、左右が等しいことを表す記号ではありません。右側の値を左側の変数に入れるという意味で使います。
変数に入れた値は、あとで変数名を書くだけで使えます。
また、変数の値はあとから変更できます。これを上書きと呼びます。
4. サンプルコード
次のコードを見てください。
message = "Hello"
print(message)
number = 10
print(number)
number = 20
print(number)このコードでは、変数に文字列と数値を入れています。後半では、number の値を 10 から 20 に上書きしています。
5. 実行手順
まず、variable.py というファイルを作ります。
touch variable.pyvariable.py をエディターで開き、次のコードを書いて保存します。
message = "Hello"
print(message)
number = 10
print(number)
number = 20
print(number)保存したら、ターミナルで次のコマンドを実行します。
python3 variable.py実行結果は次のようになります。
Hello
10
206. コードの読み方
message = "Hello"は、"Hello"という文字列をmessageに代入しています。- 次の print(message) は、変数 message に入っている値を表示します。
- 画面には Hello が表示されます。
number = 10は、数値の10をnumberに入れています。- そのあとで
number = 20と書くと、もともと入っていた10は20に置き換わります。 - このように、同じ変数名に新しい値を代入すると、以前の値は上書きされます。
7. 初学者がつまずきやすい点
=は代入の記号として使う- 変数名を
" "で囲まない - 変数名と文字列は別のものとして考える
- 上書きすると前の値は残らない
- 変数名にはわかりやすい名前を付ける
たとえば message = “Hello” は正しい書き方ですが、”message” = “Hello” は正しくありません。
左側には文字列ではなく変数名を書く必要があります。
8. よくあるエラー
1つ目は、まだ作っていない変数を使った場合です。
NameError: name 'message' is not definedたとえば print(message) だけを書いて、先に message = "Hello" を書いていないとエラーになります。
2つ目は、変数名に空白を入れた場合です。
SyntaxError: invalid syntaxたとえば user name = "Taro" のように空白を入れると正しく書けません。変数名は user_name のように書きます。
3つ目は、数字から始まる変数名を使った場合です。
SyntaxError: invalid decimal literalたとえば 1name = "Taro" のような書き方はできません。
9. 練習用コード
次のコードを practice_variable.py として保存して実行してください。
name = "Python"
print(name)
count = 3
print(count)
count = 5
print(count)実行したあとで、どの値が最初の代入で、どの値が上書き後の結果かを確認してください。
余裕があれば、変数名や値を書き換えて、自分の内容でも試してください。
10. この回で理解しておくこと
- 変数は値に名前を付けて保存するために使う
=を使って値を代入する- 変数に入れた値は変数名で再利用できる
- 同じ変数に新しい値を入れると上書きされる
- 変数名には空白を入れず、数字から始めない
11. まとめ
今回は、変数に値を入れて使う基本を確認しました。
変数は、値を何度も使うときや、あとで変更する可能性があるときに特に役立ちます。
この先は、数値や文字列を変数に入れて処理する場面が増えていきます。
12. 次回予告
次回は、数値と文字列の違いを確認します。見た目が似ていても、Pythonでは異なる種類のデータとして扱われることを学びます。











