
はじめてのPython | 第3回
1. はじめに
この回では、Pythonで文字を表示する方法を学びます。
前回は数値を扱いましたが、今回は文字や文章を扱うための基本を確認します。
Pythonでは、文字の並びを「文字列」として扱います。文字列を表示できるようになると、メッセージの出力や説明文の表示ができるようになります。
2. この回で学ぶこと
- 文字列とは何か
"と'の使い方print()で文字列を表示する方法- 文字列の連結
- 改行とエスケープ文字の基本
3. 概念の説明
文字列とは、文字の並びを表すデータです。たとえば Python、Hello、こんにちは などは文字列として扱えます。
Pythonでは、文字列を " " または ' ' で囲んで書きます。
"Hello"
'Python'どちらを使っても文字列として扱えます。ただし、始めに使った記号と終わりに使う記号はそろえて書く必要があります。
文字列を画面に表示するときは、print() を使います。
また、文字列どうしは + を使ってつなげることができます。これを文字列の連結と呼びます。
改行を含めたい場合は、\n というエスケープ文字を使います。
4. サンプルコード
次のコードを見てください。
print("Hello")
print('Python')
print("Hello" + " Python")
print("1行目\n2行目")このコードでは、文字列の表示、連結、改行を順番に確認できます。
5. 実行手順
まず、string.py というファイルを作ります。
touch string.pystring.py をエディターで開き、次のコードを書いて保存します。
print("Hello")
print('Python')
print("Hello" + " Python")
print("1行目\n2行目")保存したら、ターミナルで次のコマンドを実行します。
python3 string.py実行結果は次のようになります。
Hello
Python
Hello Python
1行目
2行目6. コードの読み方
print("Hello")は、Helloという文字列を表示するコードです。print('Python')も同じく文字列を表示しています。"と'はどちらも文字列に使えます。- print(“Hello” + ” Python”) は、2つの文字列をつないで表示しています。
- このとき、”Hello” と ” Python” は別々の文字列です。
- 後ろの文字列の先頭に半角スペースが入っているため、結果は
Hello Pythonになります。 print("1行目\n2行目")の\nは改行を意味します。- そのため、1つの文字列の中に改行を入れて2行で表示できます。
7. 初学者がつまずきやすい点
- 文字列は必ず
" "または' 'で囲む - 始めと終わりで違う記号を使わない
- 文字列の連結では
+を使う - スペースも文字列の一部として扱われる
\nは2文字ではなく改行として解釈される
たとえば、"Hello" + "Python" と書くと HelloPython になります。間に空白を入れたい場合は、"Hello" + " " + "Python" のように書く必要があります。
8. よくあるエラー
1つ目は、引用符の閉じ忘れです。
SyntaxError: unterminated string literalたとえば print("Hello) のように書くと、文字列が正しく終わっていないためエラーになります。
2つ目は、始めと終わりで違う引用符を使った場合です。
SyntaxError: unterminated string literalたとえば print("Hello') のように書くと正しく解釈されません。
3つ目は、文字列として囲っていない場合です。
NameError: name 'Hello' is not definedprint(Hello) のように書くと、Pythonは Hello を文字列ではなく名前として解釈しようとします。
9. 練習用コード
次のコードを practice_string.py として保存して実行してください。
print("おはようございます")
print("Pythonの練習です")
print("ABC" + "DEF")
print("1つ目の文\n2つ目の文")実行したあとで、どの行が連結で、どの行が改行を使っているかを確認してください。
余裕があれば、" を ' に書き換えても同じように動くか試してください。
10. この回で理解しておくこと
- 文字列は文字の並びを表すデータ
- Pythonでは文字列を
" "または' 'で囲む print()を使うと文字列を表示できる- 文字列どうしは
+で連結できる \nを使うと文字列の中で改行できる
11. まとめ
今回は、Pythonで文字列を表示する基本を確認しました。
数値だけでなく文字列も扱えるようになると、プログラムの出力内容をわかりやすく作れるようになります。
次の回では、値に名前を付けて再利用するための「変数」を学びます。
12. 次回予告
次回は、変数に値を入れて使う方法を学びます。同じ値を何度も使う場面で、変数がどのように役立つかを確認します。












