
はじめてのPython | 第7回
はじめての人へ|この小さな魔法のはじまり
プログラミングは、特別な人だけの魔法ではありません。
コンピューターに、やさしい言葉でお願いをする方法です。
このシリーズでは、Pythonという言葉を使って、
小さな魔法を、ひとつずつ体験していきます。
むずかしいことは、あと回しで大丈夫。
まずは、画面の前で、そっと一歩踏み出してみましょう。
小さな魔法は、迷いの中から始まります
ここまで覚えてきた小さな魔法たち。
実は、もう十分そろっています。
最後は、それらをつなげて、
自分だけの小さな世界を動かしてみましょう。
ここまで、何をしてきたか
ふり返ってみると、
たくさんのことを学んできました。
- 言葉を表示した
- 宝箱(変数)にしまった
- もし〜なら、と考えた
- くり返し任せた
- ノート(ファイル)に残した
どれも、小さな魔法でした。
でも、それらは、もう十分そろっています。
ミニゲームは「会話」
ここで作るミニゲームは、
むずかしいものではありません。
コンピューターと、
少しだけ会話をするだけです。
たとえば、
- 名前を聞いて
- 返事をして
- 何かを選ばせて
- 結果を伝える
それだけでも、
立派な「動く物語」になります。
小さなゲームの準備をしよう
まずは、
このミニゲームを書くための 場所 を用意します。
パソコンの中に、
ひとつ、小さな紙を置くイメージです。
ファイルの名前は、たとえば
game.py にしてみましょう。
Pythonのプログラムは、.py という名前で保存します。
それだけで、準備は完了です。
ファイルに、魔法の言葉を書く
では、先ほど作った game.py に、
次のコードを書いていきましょう。
あわてなくて大丈夫。
そのまま、順番に写してみてください。
name = input("あなたの名前を教えてください:")
print("こんにちは、" + name)
for i in range(3):
print("魔法をかけています…")
print("完了しました!")これで、
ミニゲームの中身が、すべてそろいました。
ターミナルで、動かしてみよう
ファイルを保存したら、
ターミナル を開きます。
ターミナルは、
文字でコンピューターに話しかける場所です。
そこに、次の1行を書いて、
Enterキーを押してください。
python game.pyこの1行は、
「このファイルを、Pythonで動かしてください」
というお願いです。
画面に言葉が返ってきたら、
ちゃんと魔法が動いています。
何が起きているのか
この短いプログラムの中には、
これまで使ってきた小さな魔法が、
すべて入っています。
- 名前をしまう宝箱(変数)
- 画面に言葉を出す print
- くり返しを任せる for
- 人に話しかける input
新しい魔法は、ほとんどありません。
今まで学んできたことを、
ただ、つなげただけ です。
自分で変えていい
大切なのは、
この形を「覚えること」ではありません。
- 表示する言葉を変える
- 回数を変える
- 質問を増やす
それだけで、
ゲームの雰囲気は、がらっと変わります。
ミナちゃんは、
自分の言葉に変えてみました。
「ちゃんと、私の世界になった気がする」
たくさん書いて、たくさん動かしてみよう
プログラムを実行すると、画面に言葉が流れて、
少し間をおいて、
最後の一行が、そっと表示されます。
ミナちゃんは、画面を見つめました。
「ちゃんと、返事が返ってくるんだ……」
大切なのは「動いた」という事実
きれいでなくていい。
短くてもいい。
それでも、
- 自分でファイルを作って
- 自分で書いて
- 自分で動かした
それだけで、
立派なゲームの完成です。
できた、という体験を積み重ねること、
それが、
プログラミングのいちばん大切な経験です。
今日で、終わりではありません
このシリーズは、
ここで一区切りです。
でも、Pythonは、
ここから先も続いています。
もっと知りたくなったら、
また一歩、進めばいい。
立ち止まりたくなったら、
ここに戻ってきてもいい。
エピローグ|物語は、ここからも続いていく
ここまで、一緒に歩いてきました。
小さな言葉を書いて、動かして、考えて。
気づかないうちに、たくさんの魔法を使ってきました。
Pythonは、まだ何も終わっていません。
むしろ、ここからが本当のはじまりです。
今日できたことは、小さくて大丈夫。
でもそれは、「自分で世界を動かせる」と知った、大切な一歩です。
これから先、
また迷ったり、立ち止まったりすることもあるでしょう。
そんなときは、思い出してください。
最初に、画面に浮かんだ、あの一行の言葉を。
魔法は、もうあなたの手の中にあります。
今日の小さな魔法
今日は、ここまでで大丈夫です。
「ここまで来たんだ」と感じたなら、
それは、ちゃんと魔法が起きたしるしです。
この小さな魔法が、
いつか、あなたの世界を少し便利に、
少し楽しくしてくれますように。
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