第7回|ブラウザ戦争:ネットの窓が変わった日(カフェの奥にある“秘密の部屋”シリーズ)

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ブラウザ戦争をイメージしたUNIX Cafeのイラスト(IEとNetscapeを象徴するふたつの窓)

カフェの秘密の部屋 | 第7回

目次

静かな研究室に並んだ“ふたつの窓”

ミナちゃん

先生、この部屋……パソコンの画面がずらっと並んでいますね。
どれも、少しずつ違う“窓”みたいです。

ユニ先生

ふふ、その通り。ここは“ブラウザの歴史”が動いた部屋なんだ。
同じインターネットでも、どの窓から覗くかで世界の見え方が変わったんだよ。

Internet Explorer が“標準”だった時代

ミナちゃん

この青い“e”のマーク……見たことがあります!
昔のパソコンって、みんなこれを使ってたんですよね?

ユニ先生

うん。Windows に最初から入っていたからね。当時は、ほとんどの人が Internet Explorer を使っていたんだ。“みんなが同じ窓を覗いていた時代”って感じだね。

そこに現れた挑戦者:Netscape

ミナちゃん

あれ、この紫のコンパスみたいなマーク……かわいいですね。

ユニ先生

それが Netscape Navigator。インターネットが広がり始めたころ、一番人気だったブラウザなんだよ。“自由で軽快な窓”として、多くの人が使っていたんだ。

そして始まった“ブラウザ戦争”

ミナちゃん

戦争って名前がついているくらいですし……
かなり大変な争いだったんですか?

ユニ先生

うん。Netscape と Internet Explorer が、スピードや機能を競い合った時代でね。まるで“どっちの窓の方が、景色をきれいに見せられるか”を争っているようだった。

決め手になったのは、“標準”というルール

ミナちゃん

景色がきれいでも、ルールが違っていたら困りますよね?

ユニ先生

その通り。ブラウザが増えるほど、“どの窓から見ても同じ景色に見えるようにしよう”という考えが大事になっていったんだ。

シェリ

HTMLやCSSが整ったことで、「どのブラウザでも同じように動く仕組み」が整っていったんですね。

Firefox と Chrome:新しい窓の登場

ミナちゃん

あっ、このキツネのマーク知ってます!
Firefox って、いまでも人気がありますよね。

ユニ先生

うん。Netscape の思いを受け継いだのが Firefox。そのあと、しばらくしてから “さらに速さ” を追求した Google Chrome が現れてね。軽くて使いやすい“新しい窓”として、一気に広まっていったんだ。

“窓”は変わり続ける

ミナちゃん

…なんだか、ブラウザってただのアプリじゃないんですね。
時代によって、こんなに変わってきたなんて。

ユニ先生

うん。ブラウザは“インターネットを見るための窓”。その窓の形が変われば、世界の見え方も変わる。だから今でも、静かに進化を続けているんだ。

おわりに:大切なのは“どの窓から見るか”

ミナちゃん

今のブラウザを当たり前に使ってたけど……
こんな長い歴史があるんだと思うと、少し感動します。

ユニ先生

ふふ。どの時代にも、よりよい窓を作ろうとした人たちがいてね。
そのすべてが、今のインターネットの景色につながっているんだよ。

次回予告

ユニ先生

次は「スマートフォン革命:世界がポケットに入った日」だよ。

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