
UNIX Cafe | 第92回
UNIX Cafe スタッフ・ミナのログ解析初体験
UNIX Cafeへようこそ。スタッフのミナです。
「レンタルサーバーのログファイルって、難しそう……」
そう感じて、触れずに放置していませんか?
実は私も、つい昨日まではそう思っていました。
けれど、勇気を出して中身をのぞいてみると、
そこにはGoogleアナリティクスだけでは決して見えない「サイトの真実」が、
静かに、そして正直に記録されていたんです。
今日は、私が体験した「ログを使った、実用的でちょっと楽しいサイト管理術」をご紹介します。
ログは「怖い英語の羅列」じゃない
レンタルサーバーからダウンロードしたアクセスログを開くと、最初はこんな風に見えます。
www.pc-fan.net 4.241.216.217 - - [16/Jan/2026:01:58:04 +0900] "GET /wsheet1.php HTTP/1.1" 404一見すると難しそうですが、実はとっても素直なんです。
- 誰が?(IPアドレス:ネット上の住所)
- いつ?(アクセスした日時)
- どこに?(見に来たページ)
- どうなった?(200なら成功、404なら「ページなし」)
ログは、あなたのサイトを訪れた人が残した「足あとをそのまま書き留めた日記」。そう考えると、急に親近感がわいてきませんか?
ログはサイトの「防犯カメラ」になる
ログをじっくり眺めていると、わずか数秒の間に何十回もアクセスしてくる特定の番号を見つけました。
調べてわかった正体:
- 訪問者は人間ではなく、サイトの弱点を探して回る**「自動攻撃プログラム(ボット)」**。
- 家のドアを片っ端からガチャガチャと開けようとしているような状態です。
私がとった対策:
- そのIPアドレスを特定。
- サーバーの管理パネルで「アクセス拒否」に設定。
これだけで、不要な攻撃を入り口でピシャリとシャットアウトできました。UNIXコマンドの grep を使えば、こうした不審な動きも一瞬で見つけ出せます。
404エラーは「失敗」ではなくヒント
次に、ログの中から「404エラー(ページが見つかりません)」という記録だけを集めてみました。すると、意外な事実が判明したんです。
- エラーの傾向: iPhoneユーザーが、サイトの「アイコン画像」を繰り返し探している。
- 原因: 私がアイコンを設置していなかったので、iPhoneが「アイコンはどこ?」と迷子になっていた。
対応したこと:
- 指定された名前(apple-touch-icon.png)の画像を用意して、サーバーに配置。
結果、エラーは劇的に減りました。エラーは単なる「トラブル」ではなく、お客さんが「ここに何か欲しかった!」と教えてくれる大切なサインだったんですね。
ログは「本当の看板メニュー」を教えてくれる
ログを集計すると、どのページが本当によく読まれているかがハッキリ見えます。
私のサイトで確認してみたところ、意外な結果に驚きました。
- 1位はトップページではなく、「UNIX Cafe シリーズ一覧を見る🖋️」のページ。
Googleアナリティクスでも傾向は見えますが、ログには「画像一枚の読み込み」まで克明に記されています。訪問者がどの記事をきっかけにサイトに入り、次にどこを読もうとしたのか。その「心の動きの痕跡」が、ログには正直に現れます。
看板メニューがわかれば、そこに関連ページへの「案内板」を置くことで、もっとサイトを楽しんでもらえるようになります。
今日から使える「魔法の1行」
最後に、あなたが運営するサイトの「人気記事」を確認するための、シンプルな魔法をお教えします。
契約中のサーバーからログファイルをダウンロードして、
ターミナルでこの1行を実行するだけで、直近のアクセスが多いページをトップ5まで表示できます。
# ログから「よく読まれているページ」トップ5を表示
grep "GET .*/ " access_log | awk '{print $8}' | sort | uniq -c | sort -nr | head -n 5まとめ:ログは、サイトと人をつなぐ記録
ログを読むことでわかるのは、数字やエラーだけではありません。
- 読者がどこで迷ったのか?
- 何を探していたのか?
- どの記事が役に立ったのか?
こうした「人の行動」を理解することは、そのまま「サイトへのおもてなし」につながります。
まずは、サーバーからログを1つ取得して、「404」という文字がいくつあるかを確認することから始めてみてください。UNIXの黒い画面は、あなたの大切なサイトを育てるための、とても頼もしい「観察ノート」になってくれるはずです。
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