
UNIX Cafe | 第56回
vi ってどんなエディタ?
ターミナルで動く“昔ながらの職人道具”
ミナちゃんミナちゃん 先生、vi って“こわいエディタ”ってよく聞くんですけど… ボタンも少ないし、どうやって使うのかよく分からなくて…。



ふふ、そう感じる人はとても多いよ。でもね、vi は長い歴史を持つ、無駄のない“職人道具”なんだ。余計な飾りはないけれど、そのぶん軽くて速くて、どんな環境でも同じように動いてくれるんだよ。
どのLinuxにもほぼ必ず入っている理由



それに、ほとんどの Linux には最初から vi が入っているんだ。 だからサーバーに SSH で入っても、すぐにファイルを編集できる。 「何も入っていないけど、vi だけは動く」 そんな安心感が、昔から多くの人に愛されている理由なんだ。



“いつでもそこにある”って、なんだか心強いですね。



うん。SSHでサーバーに入ったときも、すぐに文字を編集できる安心感があるんだよ。
まず覚えるのは「3つだけ」でいい
i(入力) / Esc(戻る) / :wq(保存して終了)



はじめての人が覚えることは、たった3つだけで十分なんだ。
- 文字を打つときは「i」
- 落ち着きたいときは「Esc」
- 保存して閉じるときは「:wq」



3つだけなら本当に覚えられそうです…!
Esc が“安心の場所”っていうの、気に入りました。



うん、困ったら Esc を押せば状況が整うからね。
これを知っておくと、vi がぐっとやさしく見えてくるよ。
1分で試す、小さな Hello 編集
vi でファイルを開く



このコマンドで、新しいファイルでも既存のファイルでも開けるよ。
bash
$ vi hello.txt


開きました…!
でも何も変わってないような…?
1
~
~
~
~"hello.txt" 1L, 11B
文字を入力してみよう



画面が開いたら、まず ” i ” を押して入力モードへ。 あとは普通のテキストエディタと同じようにタイプするだけ
1 Hello UNIX Cafe
~
~
~
-- INSERT --



「Hello UNIX Cafe」って書けました!意外とすんなり入力できてびっくりです。
保存して終了する



入力が終わったら ” Esc ” を押して落ち着こう。 そのあと ” :wq ” と入力して Enter を押せば終了だよ。
1 Hello UNIX Cafe
~
~
~
:wq



できた…!
思っていたよりずっとやさしいですね。
cat でファイルの中身を確かめてみよう
bash
$ cat hello.txt
- Hello UNIX Cafe


できた…!
なんだか思っていたより、ずっとやさしいですね。



そう!最初の小さな一歩を踏み出すと、vi はぐっと身近になるんだ。
まとめ



vi はね、軽くてどこにでもいる“頼れる相棒”なの。
まずは ” i ” と ” Esc ” そして “ :wq ” の3つだけ覚えれば十分よ。
ほんのひと歩きしてみるだけで、“viってこわい…” という気持ちが
“あれ?意外と使えるかも” にきっと変わっていくはずなのよ。



こんなにシンプルなら、ちょっと仲良くなれそうです…!









