
UNIX Cafe | 第5回
はじめに|「このファイル、誰が使えるの?」
ミナちゃんユニ先生、この前作ったファイルを友だちに見せようとしたら、「Permission denied」って出たんです💦
何か悪いことをしたのかな……?



大丈夫だよミナちゃん、それは「パーミッション(権限)」の問題だね。
UNIXでは、ファイルごとに「誰が」「何をしていいか」がきちんと決められているんだ。
パーミッションの基本を見てみよう



ユニ先生、「パーミッション」ってなんですか?



文頭の「-rw-r--r--」がパーミッションを表しているんだ。
3つずつ区切って考えるとわかりやすいよ。
bash
$ ls -l
-rw-r--r-- 1 user_name staff 1024 Oct 20 hello.txt| 区分 | 意味 | 対応する人 |
|---|---|---|
| rw- | 読む・書く | 自分(user) |
| r– | 読むだけ | グループ(group) |
| r– | 読むだけ | 他の人(others) |
コマンド紹介
数字で設定する chmod の世界



r(読む)や w(書く)って、数字でも表せるんですよね?



そう! それが chmod コマンドの面白いところだよ。
r = 4 ・ w = 2 ・ x = 1
たとえば、自分に読み書き(r+w=6)、グループと他人には読み取り(r=4)だけ許可したい場合は、chmod 644 + ファイル名と書きます。
bash
$ chmod 644 hello.txtそうするとファイルのパーミッションはこのように設定されます。
-rw-r–r– hello.txt
所有者を変える chown



もしファイルの持ち主を変えたいときは、chown を使うんだ。
bash
$ sudo chown user2 hello.txt



なるほど〜。ファイルの“持ち主”を変更できるんですね!
実践してみよう(Try it!)



パーミッションの仕組み、実際に試してみるとよく分かりますよ☕✨
まずは touch で空のファイルを作って、ls -l で権限をチェック!chmod コマンドで設定を変えて、最後にもう一度 ls -l で見てみましょう。
ファイルの“設定”がどう変わるか、きっと実感できます✨
1. touch test.txt で空のファイルを作る2. ls -l で現在のパーミッションを確認3. chmod 600 test.txt にして、他人が読めない状態にする4. chmod 755 test.txt にして、実行できるようにする
5. 結果を ls -l で比べてみよう!
コーヒーブレイク:ユニ先生のひとこと


まとめ|ファイルの「鍵」を持とう
- chmod:パーミッション変更コマンド
- chown:所有者変更コマンド



なるほど〜。パーミッションって、ファイルの鍵みたいなものなんですね!🔑



そうだね。
自分の大切なファイルを守りながら、必要な人にはちゃんと開けてあげる。それがUNIXの考え方なんだよ


