
UNIX Cafe | 第48回
Webサーバーには“性格の違い”があります
Webサイトを表示する裏側では、「Webサーバー」と呼ばれるソフトウェアが働いています。
なかでも代表的なのが Apache と Nginx。
この2つは役割は同じでも、得意なことや動き方が少しずつ違います。
この記事では、初心者の方でも迷わないように、
Apache と Nginx の違い・向いている用途をやさしく整理します。
Apacheとは?|柔軟で扱いやすい定番サーバー
Apache は、長年使われてきた定番の Web サーバーです。
レンタルサーバーや WordPress 環境で広く採用されています。
Apache の特徴
.htaccessによる細かい設定が可能- WordPress との相性がよい
- 情報量が多く、トラブル時も調べやすい
- 初心者でも扱いやすい
小〜中規模のサイトやブログ運営では、今でも安心して選べるサーバーです。
Nginxとは?|高速・省メモリな新世代サーバー
Nginx(エンジンエックス)は、大量アクセスに強い設計を持つ Web サーバーです。
Nginx の特徴
- 軽量で高速
- 同時アクセスが多くても安定
- 大規模サイトや CDN でよく使われる
- 設定はサーバー全体で管理する方式
表示速度を重視するサイトや、アクセス数が多いサービスで力を発揮します。
動き方の違いをイメージで理解しよう
Apache:プロセス/スレッド型
- アクセスごとに担当を割り当てる
- 丁寧だが、アクセス増加で負荷が上がりやすい
Nginx:イベント駆動型
- 少人数で多くのアクセスをさばく
- 高負荷でも安定しやすい
設計思想の違いが、そのまま「向いている用途」の違いになります。
WordPressならどちらを選ぶ?
一般的なおすすめ
- 初心者・個人ブログ → Apache
- 高速化・アクセス増対策 → Nginx
- 中〜大規模サイト → Nginx + Apache(リバースプロキシ)
多くのレンタルサーバーで Apache が使われているのは、
WordPress との互換性と扱いやすさが理由です。
実は「両方使う」構成も多い
実運用では、Nginx を入口(リバースプロキシ)にして、内部で Apache を動かす
という構成もよく使われます。
- 表示速度:Nginx
- 互換性・柔軟性:Apache
それぞれの長所を活かした構成です。
用途別おすすめ早見表
| サイト規模 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 個人ブログ・小規模 | Apache | 設定が簡単・情報が多い |
| 中規模サイト | Nginx + Apache | 高速化と互換性の両立 |
| 大規模サイト | Nginx | 高負荷に強い |
まとめ|正解は「用途に合うほう」
ミナちゃんどっちも、それぞれの良さがあるんですね!
- Apache:柔軟で初心者向け
- Nginx:高速で大量アクセス向け
- WordPress初心者は Apache でOK
- 成長したら Nginx を検討するのも自然な流れ
どちらが優れているかではなく、「どんなサイトを作りたいか」で選ぶことが大切です。
| 項目 | Apache | Nginx |
|---|---|---|
| 性格 | 柔軟で対応力がある | 高速で省メモリ |
| 得意 | 細かい設定・互換性 | 同時アクセス・大規模 |
| Web方式 | プロセス/スレッド型 | イベント駆動型 |
| 向き | 初心者〜中規模 | 高負荷・高速配信 |
次回予告
次回は「自宅で Web サーバーを動かしてみよう」
自分のパソコンでサーバーを動かし、仕組みを実際に体験してみます。
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