
UNIX Cafe | 第46回
ミナちゃん先生、Webサイトの説明で “このサーバーが〜” とか聞くんですけど…
そもそもサーバーって何なんですか?



サーバーというのは“みんなのために働いてくれるネットワーク上のコンピュータ” のことなんだ。



へえ…普通のパソコンとどう違うんですか?



実は仕組み自体は同じ。でも “役割” が違うんだよ。
サーバーは「お願いされたことに応えるコンピュータ」



サーバーの一番の役目は、“リクエストに応える” こと。誰かが『このページを見せて!』って言ったら、“はいどうぞ” と返すんだ。



まるでカフェの店員さんみたいですね!



そのとおり。だから serve(仕える・提供する) が語源なんだよ。
どんな種類のサーバーがあるの?
Webサーバー
- Webページを届けるお仕事
- Apache、Nginx などが代表
メールサーバー
- メールの送受信を担当
ファイルサーバー
- ファイルの保管と共有
DNSサーバー
- 名前からIPアドレスを調べる(前回の nslookup / dig と同じ世界)



ひとくちにサーバーって言っても、いろんな種類があるんですね!
サーバーはどこで動いているの?
クラウドの中で働くサーバー



今のサーバーは、世界中の大きなデータセンターの中で働いているよ。
Amazon、Google、Microsoft… 各国に巨大な施設があるんだ。



私たちは遠く離れたサーバーを毎日使ってるんですね。
サーバーとクライアントの関係



サーバーが“応える側”、クライアントが“お願いする側”。
この関係を クライアント・サーバーモデル と呼ぶんだ。



スマホもパソコンも“クライアント”なんですね。



うん。LINEもYouTubeもGoogle検索も、全部この仕組みだよ。
サーバーはずっと働き続けるコンピュータ



サーバーは 24時間365日 動き続けるのが前提。
だから普通のPCよりも、壊れにくく、熱にも強く作られているんだ。



ずっと働き通しなんだ…すごい!
家でもサーバーを作れるの?



もちろんできるよ。古いパソコン、Mac mini、Raspberry Pi、なんでもサーバーにできるんだ。



じゃあ “自分のWebサイトを自分の家のサーバーで運用” なんてことも?



やろうと思えばできるよ。ただ、公開するならセキュリティや電気代の問題も出てくるから、実際はレンタルサーバーが便利なんだ。
サーバーの世界が広がると何ができる?
- WordPressを動かせる
- Webアプリを公開できる
- ファイル共有システムが作れる
- 自宅NAS(小さなファイルサーバー)
- AIモデルを動かしてみる
- IoTデバイスと連携



サーバーって、思ったより身近でおもしろい世界ですね!
まとめ
- サーバー=誰かのリクエストに応えるコンピュータ
- 役割の違いで Web / DNS / メール など種類がある
- 遠くのデータセンターで動いている
- クライアントは“お願いする側”
- 家でもサーバーは作れる
- 世界が広がるとWebサービスやシステムが作れる



サーバーの世界を知ると、Webの仕組みがぐっと楽しくなるよ。



もっと知りたくなっちゃいました!
次回予告



次は「Web サーバーってどう動くの?ページが届くしくみ」
1ページの裏側では、サーバーとブラウザが小さくやりとりしているんだ。次回は、その “ページが届くまでの舞台裏” をのぞきに行こうね










