
UNIX Cafe | 第44回
目次
背景の“雰囲気づくり”に挑戦してみよう
ミナちゃんユニ先生、写真の背景をふんわりぼかしたり、透明度を変えてやわらかい雰囲気にすることってできますか?



もちろんできるよ。
ImageMagick なら、ターミナルからサッと調整できるんだ。
まずは“ぼかし(blur)”の基本から
ぼかしの基本コマンド
bash
$ magick input.jpg -blur 0x2 output.jpg- 0x2:2 の部分が“ぼかしの強さ”
- 数字を上げるほどふんわりする



ぼかしって数字ひとつで調整できるんですね!
透明度を調整して“やさしい雰囲気”にしてみよう
透明度(Alpha値)を調整する
bash
$ magick input.png -alpha on -channel A -evaluate set 50% output.png- 50% = 半透明
- ロゴ配置の下地をやわらげたいときに便利



写真をうすくして、上に文字を置くときに使えそうです!
部分的に透明度を変える(透明グラデーション)
bash
$ magick input.png -alpha on \
\( -size 800x600 gradient: -rotate 90 \) -compose CopyOpacity -composite output.png- 上から下へ、ゆるく透明になる
- バナー画像や見出し背景にぴったり



透明のグラデーションは、Webバナーの定番だよ。
ぼかし × 透明 の組み合わせテクニック
背景だけふんわり+やさしい透明感
bash
$ magick input.jpg -blur 0x2 -evaluate Multiply 0.9 output.jpg- 全体をぼかしてから明るさを少し落とす
- 優しい“カフェ風フィルター”のような仕上がり
仕上げに便利なコマンド
余白を整える(トリミング)
bash
$ magick output.png -trim +repage final.pngWeb向けに軽量化(PNG → WebP)
bash
$ magick output.png -quality 80 output.webpまとめ
-blurで背景を柔らかく-evaluate setで透明度を調整- グラデーションで自然な透明表現
- 組み合わせると“カフェ風の雰囲気”が簡単に作れる



画像の表情が、ちょっとした操作で大きく変わるんですね。



ブログの雰囲気づくりにも、とても役立つテクニックだよ。
次回予告



次回予告「文字をのせてみよう!」
画像の上に、ちょっとした言葉やタイトルを入れる基本のコマンドを、
わかりやすく紹介していくよ。
ひと手間加えるだけで、写真の伝わり方がぐっと変わるんだ。








