
UNIX Cafe | 第43回
目次
画像の背景を透明にしてみよう
ミナちゃん写真の背景だけ透明にしたいんですが、ターミナルでもできますか?



できるよ。ImageMagick を使えば、背景の色を指定して透明にできるんだ。
まずは基本の“背景を透明化する”コマンド
背景色を指定して透明化する(白背景など)
bash
$ magick input.png -transparent white output.png- transparent white:白い部分を透明に
- ロゴやイラストの背景消しに便利



白抜きのロゴを作るときに使えそうですね!
色をもっと正確に指定したいとき
近い色までまとめて透明化(fuzz)
bash
$ magick input.png -fuzz 10% -transparent "#ffffff" output.png- fuzz 10%:白に近い色もまとめて透明に
- 背景が完全な白じゃない写真に便利



“ちょっと白っぽい部分だけ” 透明にしたいときに便利なんだ。
複雑な背景を透明にする方法
しきい値(threshold)で範囲を調整
bash
$ magick input.jpg -alpha off -fill none -fuzz 15% -opaque "#f5f5f5" output.png- 白・薄いグレーなどの“背景っぽい”色を透明化
- コツ:少しずつ fuzz を上げて調整する



背景が少し影になっていてもキレイに消えそうですね!
透明化した画像を確認する(便利ワザ)
余白をトリミングする
bash
$ magick output.png -trim +repage cleaned.png- 背景が透明になったあと、余計な余白を自動カット
注意点とコツ
- JPEG は透明が使えないので PNG 推奨
- fuzz を大きくすると予想外の部分まで消えることがある
- 背景色が混ざっている写真は手動調整が必要な場合も



一気に消そうとせず、色と fuzz をゆっくり調整するのがコツだよ。
まとめ
-transparentで背景色を指定して透明化-fuzzで近い色もまとめて透明にできる- PNG 形式で保存すると透明を保てる
- 背景色が均一な画像ほど美しく透明化できる



画像の背景を消すのってこんなに手軽なんですね!



コマンドでできると作業が早くなるから、ブログ作りにも便利だよ。
次回予告



次回は「背景をぼかす・透明度を調整する」だよ。
画像の雰囲気をふんわり変えたり、そっと透けさせたりするテクニックを、ゆっくりやさしく紹介していくね。
いつもの写真が、ちょっと違って見えるはずだよ。









