
UNIX Cafe | 第40回
ポートとファイアウォールを徹底解説!
不正アクセスを防ぐ仕組みとは【Mac/Linux対応】
インターネットを利用する上で、セキュリティは誰にとっても重要な課題です。この記事では、ネットワークセキュリティの基本である「ポート」と「ファイアウォール」の仕組みを、初心者にも分かりやすく解説します。
お使いのMacやLinuxパソコンで、実際にセキュリティ状態を確認するコマンドもご紹介。
この記事を読めば、あなたのデバイスが外部とどのようにつながり、どのように守られているのかが具体的に理解できるでしょう。
ポートとは?コンピュータ内の「部屋番号」
インターネットの世界では、コンピュータを特定するために「IPアドレス」が使われます。これは、現実世界の「住所」のようなものです。
しかし、一つのコンピュータの中では、ウェブブラウザ、メールソフト、オンラインゲームなど、複数のアプリケーションが同時に通信を行っています。
そこで登場するのが「ポート番号」です。IPアドレスが建物の住所だとすれば、ポート番号はその建物の中にある「部屋番号」に例えられます。
通信データが目的のアプリケーションに正しく届くように、0番から65535番までの番号で届け先を振り分けているのです。
よく使われる代表的なポート番号
ポート番号の中でも、特に0番から1023番は「ウェルノウンポート」と呼ばれ、特定のサービスやプロトコル(通信ルール)のために予約されています。
80番 (HTTP)
Webサイトの閲覧に使われる、いわば「Webの玄関」です。
443番 (HTTPS)
暗号化された安全なWebサイトの閲覧に使われます。オンラインショッピングやネットバンキングなど、個人情報を扱うサイトで利用されています。
22番 (SSH)
サーバーなどを遠隔から安全に操作するために使われます。
53番 (DNS)
google.comのようなドメイン名とIPアドレスを紐づける名前解決に使われます。
25番/587番 (SMTP)
メールの送信に使われます。
ユニ先生ポート番号は“宛先アドレスの部屋番号”みたいなものなんだ。
ファイアウォールとは?通信を見張る「ガードマン」
ポートが外部との「ドア」だとすれば、そのドアを見張るのが「ファイアウォール」です。
もともと「防火壁」を意味する言葉で、ITの世界では、不正な通信からコンピュータやネットワークを守るシステムのことを指します。
ファイアウォールは、あらかじめ設定されたルールに基づき、やってきた通信(パケット)を一つひとつチェックし、許可された通信だけを通し、不正なものはブロックするという、まさに「ガードマン」のような役割を担っています。
主要なOSには標準で搭載されており、セキュリティの基本的な防御として機能しています。
なぜファイアウォールが必要?
開いているポートは、便利なサービスを提供してくれる一方で、悪意のある攻撃者にとっては侵入経路(脆弱性)となり得ます。
ファイアウォールは、不要なポートを閉ざし、許可された通信だけを通すことで、こうした脅威からシステムを守るために不可欠なのです。
【実践】PCのポートとファイアウォールを調べてみよう (Mac / Linux)
ここからは、実際にターミナル(端末)を開いて、あなたのPCのネットワーク状態を確認してみましょう。
現在使われているポートを確認する
lsof -i は、現在どのようなネットワーク通信が行われているかを一覧で表示してくれるコマンドです。
lsof -i待ち受け中のポート(開いているポート)を確認する
外部からのアクセスを待ち受けている(LISTEN状態の)ポートに絞って確認するには、以下のコマンドが便利です。
sudo lsof -i -P | grep LISTENこのコマンドは、現在「待ち受けOK」の状態になっているポートを一覧で表示してくれます。意図しないポートが開いていないか確認する際に役立ちます。
ファイアウォールの設定を確認する
Linux (Ubuntuなど) の場合
ufw (Uncomplicated Firewall) の状態を確認します。
sudo ufw statusmacOS の場合
macOSに内蔵されているアプリケーションファイアウォールの状態をコマンドで確認できます。
sudo /usr/libexec/ApplicationFirewall/socketfilterfw --getglobalstateFirewall is enabled と表示されれば有効です。



これで、どの入口が守られているか分かるんですね!
まとめ:ネットワークを守る基本は「必要なポートだけを開ける」こと
- ポートは、IPアドレスという住所の中にある「部屋番号」で、通信を適切なアプリケーションに届けます。
- ファイアウォールは、通信を監視する「ガードマン」で、不正なアクセスからPCを守ります。
- セキュリティの基本は、サービスに必要なポートだけを許可し、それ以外は閉じておくことです。
今回ご紹介したコマンドは、ネットワークの仕組みを理解し、あなた自身のPCの安全を確認するための第一歩です。この知識を活かして、より安全なインターネットライフを送りましょう。
次回予告
次回は「ネットワークの安全チェック」をテーマに、スキャンツールを使ったポート診断など、より実践的なセキュリティ確認方法を解説します。お楽しみに!
さらに学びたいあなたへ
📘 用途ごとに選ぶ Linux のおすすめ本










