
UNIX Cafe | 第35回

IPアドレスってね、インターネットの世界での “おうちの住所” みたいなものなの。
自分のパソコンが今どこにいるのかを示してくれる大事な番号よ。
ネットの不調を直したり、Googleアナリティクスで自分のアクセスを除外したりするときにも役に立つの。
難しそうに見えても大丈夫。ターミナルを使えば、すぐに確認できちゃうわ💻✨
IPアドレスってどんなもの?(やさしい解説)
ミナちゃん先生、IPアドレスって数字がいっぱいで、なんだか近寄りがたいです…。



そんなに心配しなくて大丈夫だよ。IPアドレスは、あなたの端末が“どこにいますよ”と伝えるための、小さな名札みたいなものなんだ。
・ローカルIP(192.168.x.x など)
→ 家やオフィスの中だけで使われる番号
・グローバルIP
→ インターネット全体で使われる番号
→ Googleアナリティクスの除外設定で必要になるのはこちら



まずは、ローカルIPを調べてみようか。
Macで IP アドレスを調べる方法(基本編)
① Wi-Fi の IP を調べる(いちばん簡単)
bash
$ ipconfig getifaddr en0


わっ、数字だけがそのまま出てきますね。これは見やすいです!



そうだね。MacでWi-Fiを使っているときは、en0 がよく使われるんだ。
② 有線LANや別のインターフェースの場合
bash
$ ipconfig getifaddr en1


en0 と en1 で、違う数字が出てきました。どうしてですか?



それぞれ“別々の入り口”だからだよ。Wi-Fi、USBのLANアダプタ、Thunderboltなど、Macは複数のネットワーク口を持っているんだ。
③ 詳しい情報をまとめて見る方法
bash
$ ifconfig


表示された情報の中にある “inet” のところが、あなたのIPアドレスよ。
bash
$ inet 192.168.1.89
netmask 0xffffff00
broadcast 192.168.1.255


broadcast は“ネットワーク全体”にお知らせをするときに使う特別なアドレスなんだ。



なるほど…“みんな、集合〜!”って呼びかけるアドレスなんですね!
Linux / Raspberry Pi で調べる方法
① 一番よく使うコマンド
bash
$ ip a


Linuxでは “ip a” を使うんですね!
② 昔ながらの ifconfig を使う場合
bash
$ ifconfig


どちらも inet 192.168.x.x がIPになるんだよ。
インターネット側(グローバルIP)を調べる方法



Googleアナリティクスで自分のアクセスを除外したいときに必要なのは、こちらの「外側のIP」です。
bash
$ curl ifconfig.me


さっきの 192.168… とは違う数字が出ましたね。



そう、こちらは“インターネットから見えるあなた”の番号なんだ。
固定IPかどうかを知りたいとき
- 今日のIPと、翌日のIPを比べる
- ほとんどの家庭用回線は 動的IP(毎回変わる)
- スマホ回線は 必ず動的IP
- 会社や法人回線は固定の場合もある



IPって、意外と変わりやすいんですね…。



そうだね。だからGAで除外するときは“IPが変わる可能性”も考えておく必要があるよ。
まとめ
- IPアドレスは“ネットの住所”のような番号
- Macは
ipconfig getifaddr en0が便利 - Linux / Raspberry Pi は
ip a - GA除外に使うのは 外側IP だけ
- en0 と en1 の数字が違うのは、ポートが違うから
- IPが固定かどうかは「翌日も同じかどうか」で分かる



先生、IPアドレスって怖くないんですね…!



そうだよ。ひとつ分かるたびに、ネットの世界がもっと身近に感じられるんだ。








