
UNIX Cafe | 第33回
カフェのカウンター。ミナちゃんがノートパソコンを開きながら、少し困った顔。
ミナちゃんユニ先生、この写真なんですけど……。
なんだか暗いし、色が沈んで見えるんです。もっと自然にしたいんですが、どう調整したらいいんでしょう?



うん、写真の“色味”って、ちょっと変えるだけで見え方が大きく変わるんだよ。ターミナルでも簡単に整えられるから、一緒に試してみようか。



ターミナルで色味を直せるんですか? すごい……!
どんなコマンドを使うんです?



まずは一番シンプルな調整からだね。
明るさとコントラストを軽く整えてみよう。
明るさとコントラストを整えよう!





まずは、元の画像をチェックしましょうね。
明るさをアップしてみよう。
bash
$ magick input.jpg -modulate 110,100,100 output.jpg


-modulate は、明るさ・彩度・色相をまとめて整えられる、とても便利なコマンドなのよ。





これは明るさを 10%だけアップ した例だよ。110 が明るさ、100 は彩度と色相で“そのまま”という意味なんだ。



わ、たったこれだけで写真がほんのり明るくなるんですね!
コントラストを少し上げたいときは?
bash
$ magick input.jpg -level 5%,95% output.jpg



-level は、黒(シャドウ)と白(ハイライト)のバランスを整えて、メリハリを加えるための調整オプションなのよ。





これは“黒を少し締めて、白を少し明るくする”設定だよ。
ほんの少しだけくっきりして、画面の印象が整うんだ。



確かに、自然な感じで見やすくなってます……!
青っぽい写真を“あたたかく”整えたいとき



この写真、ちょっと青っぽく見えるんです。
どうすれば自然な色になりますか?
bash
$ magick input.jpg -modulate 100,100,102 output.jpg


-modulate 100,100,102 は、明るさ・彩度・色相の3つをまとめて整えるためのオプションなのよ。





これは色相(Hue)を 少し右にずらして、あたたかい色に寄せる 調整だよ。102 っていう数値は“ほんの少しだけ赤みを足す”イメージなんだ。



なるほど……!
たった 102 にするだけで、こんなに雰囲気が変わるんですね!



ミナちゃん、色味って本当に繊細で、数値を少し動かすだけで写真の魅力がぐっと引き出されるんだ。ブログにも使いやすい調整だから、いろいろ試してみるといいよ。



はい!
今日の色味調整で、写真がもっと好きになりました!









