画像の色味を補正する方法|明るさ・彩度をターミナルで簡単に調整|UNIX Cafe

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第33回|UNIX Cafe「画像の色味を補正してみよう」

UNIX Cafe | 第33回

目次

ターミナルで写真補正 | ImageMagickで色味を自在に操る方法

撮影した写真が「なんだか暗い」「色がくすんでいる」「全体的に青っぽい」と感じたことはありませんか?高価な画像編集ソフトを使わなくても、ターミナルから簡単なコマンドを打ち込むだけで、写真の印象を劇的に改善できます。

このガイドでは、無料で強力な画像処理ツール「ImageMagick」を使い、写真の明るさ、コントラスト、カラーバランスを調整する基本的な方法を、初心者にも分かりやすく解説します。これらのテクニックをマスターすれば、ブログやSNSに投稿する写真のクオリティが一段とアップするはずです。

色調補正の基本:明るさ・彩度・色相を操る「-modulate」

写真の印象を左右する最も基本的な要素が、明るさ(Brightness)、色の鮮やかさ(Saturation)、そして色合い(Hue)です。ImageMagickでは、これらの3要素をまとめて調整できる便利なコマンド-modulateが用意されています。

明るさとコントラストを整えよう!
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まずは、元の画像をチェックしましょうね。

コマンドの書式:

  • 各数値は100が基準(変更なし)となります。
  • 明るさ: 100より大きいと明るく、小さいと暗くなります。
  • 彩度: 100より大きいと色鮮やかに、小さいとくすんだ色になります。0にすると白黒写真になります。
  • 色相: 100を基準に数値を変更すると、全体の色合いが変化します。

明るさをアップしてみよう。

例えば、写真を10%だけ明るくしたい場合、以下のようにコマンドを実行します。

少し暗い写真を明るくする

magick input.jpg -modulate 110,100,100 output.jpg

このコマンドは、明るさを110%(10%増)にし、彩度と色相は100%(変更なし)に設定しています。ほんの少し明るくするだけで、写真全体が柔らかい雰囲気になります。

まずは明るさをアップしてみよう。

メリハリを出す:コントラストを調整する「-level」

写真が全体的にぼんやりとして見える場合、コントラストを調整することで、画像に深みとメリハリが生まれます。-levelコマンドは、画像の最も暗い部分(黒)と最も明るい部分(白)の基準点を調整し、全体のトーンを補正します。

自然な範囲でコントラストを強調する

magick input.jpg -level 5%,95% output.jpg

この設定は、「画像内の暗い方から5%の範囲を完全な黒に、明るい方から5%(95%以上の明るさ)の範囲を完全な白に引き伸ばす」という処理を行います。これにより、わずかに白飛びや黒つぶれを起こさせて中間トーンを広げ、結果としてくっきりとした印象の写真に仕上げることができます。

コントラストを少し上げたいときは?

写真の印象を操作する:カラーバランス(色温度)の調整

日陰で撮影した写真が青っぽくなったり、室内の照明で黄色っぽくなったりすることがあります。このような「色かぶり」は、-modulateコマンドの色相(Hue)を微調整することで、簡単に補正できます。

青みがかった写真を自然な暖かい色合いに

青っぽい写真を少し暖色系に寄せたい場合、色相の値をわずかに増やします。

magick input.jpg -modulate 100,100,102 output.jpg

ここでは色相を102に設定し、全体の色合いをわずかに赤・黄色方向へシフトさせています。これにより、冷たい印象だった写真に自然な温かみが加わります。逆に、黄色っぽい写真を補正したい場合は、98のように値を少しだけ減らします。繊細な調整ですが、写真の雰囲気を大きく変える効果があります。

青っぽい写真を“あたたかく”整えたいとき

ここでは色相を102に設定し、全体の色合いをわずかに赤・黄色方向へシフトさせています。これにより、冷たい印象だった写真に自然な温かみが加わります。逆に、黄色っぽい写真を補正したい場合は、98のように値を少しだけ減らします。繊細な調整ですが、写真の雰囲気を大きく変える効果があります。

合わせ技と一括処理で作業を効率化

もちろん、これらの補正は組み合わせて一度に適用することが可能です。

# 明るさを10%アップし、コントラストも調整する
magick input.jpg -modulate 110,100,100 -level 5%,95% output.jpg```

さらに、`for`ループを使えば、フォルダ内のすべてのJPG画像に同じ補正を一括で適用できます。

```bash
# 'corrected'というフォルダを作成し、その中に補正後の画像を保存
mkdir -p corrected
for img in *.jpg; do
  magick "$img" -modulate 110,100,100 -level 5%,95% "corrected/$img"
done

まとめ:コマンドひとつで写真はもっと魅力的になる

  • 明るさと彩度、色合いは -modulate で調整
  • メリハリと深みは -level でコントラストを補正
  • 色かぶりは -modulate の色相を微調整して修正

ImageMagickを使えば、これまで手間のかかっていた写真の色調補正が、驚くほど簡単かつスピーディに行えます。コマンドをいくつか覚えておくだけで、あなたの写真アーカイブはより一層輝きを増すでしょう。ぜひ、ターミナルを使ったプロフェッショナルな画像補正に挑戦してみてください。

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この記事を書いた人

のいのアバター のい UNIX Cafe 編集部

UNIX Cafe は、むずかしい言葉をできるだけ使わず、物語を読むような気持ちで気軽に学べる場所です。
プログラミングは、アイデアをコンピューターに伝えるための「ことば」。
簡単な単語と文法を覚えることで、誰でもターミナルから便利なコマンドを使えるようになります。
コーヒーを片手に立ち寄るような気持ちで、やさしいプログラミングの世界を、
そっとのぞいてみてください。

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