
UNIX Cafe | 第19回
カフェには“働き手(プロセス)”がたくさん
ミナちゃんユニ先生、サーバーの中には、どんな“お仕事”が動いているんですか?



そうだね。
カフェでコーヒーを淹れる人、料理を準備する人、お会計をする人がいるように、サーバーの中にも、それぞれ役割を持った“プロセス”が働いているんだ☕
まずは状況を見てみよう ” top “



でも、今どんな人が働いているか、どうすればわかるんでしょうか?



そんな時に便利なのが top。
いま仕事中のスタッフがどれくらい忙しいか、リアルタイムでモニターできるんだよ。
bash
$ top


おぉ〜!
CPUやメモリの使い方も見えるんですね。
まるで、店内の“今日の混み具合”がわかるみたい✨



そうなんだ。
どのスタッフ(プロセス)が一番がんばってるかも一目でわかるよ。



topを終了する時はq を押してね!
働きすぎの人を休ませる ” kill “



もし、すっごく忙しそうなプロセスがいたらどうすれば…?



そんな時は、一度お休みしてもらおう。kill を使ってプロセスを終了できるんだ。
bash
$ kill 12345※ 12345 は PID(プロセスID)



働きすぎているスタッフに、ちょっと休憩してね”ってお願いする感じなんですね。



そうそう。
ただし kill -9 は“強制終了”だから、どうしても止まらない時だけ使うほうがいいよ☕
閉店後も仕込みを続ける ” nohup “



お店が閉まってからも、仕込みや下ごしらえをする日がありますよね?



あるねぇ。
そんな時は nohup を使うと、ターミナルを閉じても仕事を続けてくれるよ。
bash
$ nohup ./make_cake.sh &


ログアウトしても動くなんて…
まさに“夜の仕込み班”ですね🌙✨



うん。
静かな夜も、コツコツがんばってくれるんだ。
翌朝には、美味しいケーキが完成しているかもしれないね🍰
プロセスID(PID)ってなに?



kill を使うときに必要な数字、あれはなんですか?



それは PID(プロセスID)。
ひとり一人のスタッフに名札があるように、
プロセスにも番号が振られているんだ。
bash
$ ps aux


ちゃんと名前がわかるから、
必要なプロセスに声をかけられるんですね☕
まとめ:プロセスを“やさしく見守る”



top で様子を見て、必要なら kill で休ませて、nohup で夜の仕込み…。
なんだか本物のカフェみたいで、おもしろかったです!



そうだね。
プロセスを知ることで、サーバーの“今”をやさしく見守れるようになるよ。大事なのは、無理をさせないことだね☕






