
UNIX Cafe | 第6回
UNIX では、
コマンドの出力を、次のコマンドへそのまま渡すことができます。
その仕組みが パイプ(|) です。
このページでわかること
このページでは、UNIX の パイプ(|) の基本的な考え方と使い方を、初心者向けにやさしく解説します。
- パイプ(
|)が何をしているのか - コマンド同士をつなぐ意味
grep・wc・lessとの組み合わせ- ファイルを作らずに処理を流す考え方
はじめに|パイプとは何か
パイプは、
「前のコマンドの出力を、次のコマンドの入力にする」ための仕組みです。
リダイレクトが「行き先を変える」操作なら、
パイプは 「流れそのものをつなぐ」 操作だと考えると分かりやすくなります。
ユニ先生パイプは、コマンド同士をつなぐホースみたいなものだよ。
パイプの基本形
ls | grep txtこのコマンドでは、
lsがファイル一覧を出力- その出力を
grepが受け取り txtを含む行だけを表示
という流れが生まれています。
パイプの考え方を整理する
パイプを使うときは、「左から右へ流れる」 という意識がとても大切です。
コマンドA | コマンドB | コマンドC- A:データを出す
- B:受け取って加工する
- C:さらに加工・表示する
よく使うパイプの組み合わせ
行数を数える|wc
cat log.txt | wc -lcat log.txt:ファイルの中身を出力wc -l:行数を数える
👉 log.txt の行数だけが表示されます
ファイル名を絞り込む|grep
ls | grep reportls:すべてのファイルを表示grep report:reportを含む行だけ抽出
👉 report を含むファイル名だけが表示されます
長い出力を読む|less∂
dmesg | lessdmesg→ システムメッセージを出力less:1画面ずつ表示
q キーで終了できます。



出力が長いときは、less に渡すと落ち着いて読めるよ。
エラーが出た場合の考え方
Unable to obtain kernel buffer: Operation not permittedこのメッセージは、
一般ユーザーでは実行できない という意味です。
管理者権限で実行すると読める場合があります。
sudo dmesg | lessTry it!|パイプを体感してみよう
まずは、短くて分かりやすい例から試してみましょう。
ls | grep txt→.txtファイルだけを表示cat /etc/passwd | head -n 5→ 最初の5行だけを表示ps aux | grep bash→ bash が動いているプロセスを探す
パイプを使うと、「小さなコマンドを組み合わせて、大きな仕事をする」
という UNIX らしい考え方が見えてきます。
まとめ|パイプで広がる UNIX の世界
- パイプ(
|)は出力を次へ渡す仕組み - ファイルを作らずに処理をつなげられる
- 組み合わせ次第で、できることが一気に増える



コマンドは言葉、パイプは流れ。
つなげるほど、UNIXは面白くなるよ。
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