
UNIX Cafe | 第78回
はじめに|cp は「安心」のコマンド
cp は、ファイルをコピーするコマンドです。
元のファイルを残したまま、同じ中身のファイルをもうひとつ作れます。
- 消えない
- 動かない
だから cp は、はじめてでも使いやすいコマンドです。
その安心感から、こんな気持ちになることがあります。
「大事なファイルだから、念のためコピーしておこう」
安心して増やしたら、増えすぎた

ミナちゃん
「大事なファイルだから……念のため、コピーしておこう。」

ミナちゃん
「でも……もう1個あったほうが、安心かも。」

ミナちゃん
「万が一に備えて……さらに、念のため!」

ミナちゃん
「……あれ?どれが本物だっけ?」
ユニ先生
「どれも同じ中身だよ。cp は、安心を“増やす”コマンドだからね。」
4コマ漫画のあとで|何が起きていたのか
最初は、ほんの軽い気持ちです。
念のため、ひとつコピー。
「これで安心」
でも、少し考えてしまいます。
「もう1個あったほうがいいかも」
さらに念のため、もうひとつ。
気づけば、ファイルがいくつも並んでいます。
そして、ふと立ち止まります。
「……どれが本物?」
安心するために増やしたはずなのに、
今度は、迷ってしまいました。
起きていること|cp は「同じものを増やす」
cp がしていることは、とてもシンプルです。
元のファイルをそのまま残して、
中身がまったく同じファイルを作ります。
コピーされたファイルは、
- 中身は同じ
- でも名前は違う
という状態になります。
つまり、コピーされたファイルは、
どれも「本物と同じ中身」なのです。
なぜ迷う?|名前が増えると、判断がむずかしくなる
ファイルが増えるほど、こうなります。
- どれを編集したのか
- どれが最新なのか
中身は同じでも、
どのファイルを使っていたかは分からなくなります。
cp は、安心を増やします。
でも、名前を増やしすぎると、迷いも増えてしまいます。
これは cp が悪いわけではありません。
使い方が、少しだけ雑になっているだけです。
この3つを意識するだけで、cp はとても頼れる味方になります。
cp を安心して使うためのコツは、難しくありません。
ポイントは、3つだけです。
- なぜコピーするのかを決める
- 名前に意味を持たせる
- 「念のため」を重ねすぎない
たとえば、
編集前ならbefore_edit.txt
日付を残すならdata_2025-01-01.txt
名前を見ただけで、役割が分かるようにします。
まとめ|安心は「増やす前」に整える
cp は、ファイルを守るためのコマンドです。
消してしまう前に、逃げ道を作ってくれます。
だからこそ、安心して使えます。
でも、安心は「数」ではなく、
整理された状態から生まれます。
cp は、やさしいコマンドです。
落ち着いて使えば、迷子になることはありません。
次は、cat と less で、ファイルの中をのぞいてみます。
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