
UNIX Cafe | 第77回
整理したつもりが、迷子になる|mv の小さな落とし穴
ファイルを少し整理しようと思っただけなのに、
急に見つからなくなる。
ターミナルを使いはじめた人が、
ほとんど必ず一度は経験する出来事です。
今回は、そんな初心者の「あるある」を、
mv コマンドの4コマ漫画と一緒に見ていきます。
動いただけなのに、消えた気がした

ミナちゃん
「このファイル、ここに移動しよ」

ミナちゃん
「mv っと…」

ミナちゃん
「あれ?」

ミナちゃん
「どこ行った?」
ユニ先生
「動いただけだよ。消えたんじゃない」
mv は「消す」コマンドではありません
mv は、
ファイルを消すコマンドではありません。
コピーするコマンドでもありません。
別の場所へ移動させるコマンドです。
たとえば、部屋にあった本を持って、
となりの部屋の棚に置く。
そんな動きに、とてもよく似ています。
だから、元の場所を見ても、もうありません。
それが、
「消えた」と感じてしまう理由です。
「迷子」になる理由
mv で迷子になるとき、
多くの場合、こんなことが起きています。
- 今、自分がどの場所にいるかを意識していない
- 移動先のフォルダを、まだ見ていない
- 画面に何も変化が出ないので、不安になる
ターミナルの世界では、
ファイルは静かに動きます。
音も出ませんし、
派手な表示もありません。
だからこそ、
気持ちだけが先に焦ってしまうのです。
迷子にならないためのヒント
mv を使うときは、
少しだけ意識すると安心できるポイントがあります。
- 移動する前に、「今いる場所」を意識する
- 移動したあと、「移動先」をのぞいてみる
- 見失っても、あわてて操作を続けない
ファイルは、
消えていなければ、必ずどこかにあります。
おわりに|mv の先にある、安心できる方法
mv は、
初心者にとって少しドキッとするコマンドです。
でも、
怖いコマンドではありません。
「どこへ動いたか」を、
落ち着いて見に行けばいいだけです。
また、
元のファイルを「動かさずに整理したい」
と思うことも、きっと出てきます。
次は、
ファイルを そのまま残して、
もうひとつ作る方法を見ていきましょう。
次へ|動かさずに、もうひとつ:cp ではじめてのコピー
次は、
ファイルを「もうひとつ作る」話。
動かさずに、
同じものをそっと増やす。
cp の出番です。
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少し安心する操作を体験してみましょう ☕
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