第3回 | オープンソースの哲学(カフェの奥にある“秘密の部屋”シリーズ)

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第3回 | オープンソースの哲学|自由に学び分け合う文化の物語|UNIX Café

カフェの秘密の部屋 | 第3回

オープンソースは、なぜ世界中に広がったのでしょうか? このページでは「自由に学び、自由に分け合う」という理念を、UNIX Café の物語とともにやさしく紹介します。

目次

扉の奥で見つけた“古い手書きのノート”

ミナちゃん

先生、この棚の上に…古いノートみたいなのが置いてあります。

ユニ先生

おや、よく気づいたね。そのノートには、オープンソースの“はじまりの言葉”が書かれているんだ。

ミナちゃん

わぁ…少し色あせた紙に、「自由に学び、自由に分け合う」
って書いてあります。

ユニ先生

これはね、オープンソースの精神そのものなんだよ。
誰でも学べて、誰でも手を加えられて、そしてまた次の人へ渡していける
そんな“優しい輪”を表しているんだ。

“自由”ってどういうこと?

ミナちゃん

でも先生… “自由”って、どういうことなんですか?

ユニ先生

いい質問だね。ここで大切なのは、「好きに使える」というだけじゃないんだ。たとえば、カフェのレシピを想像してみてごらん。

  • レシピを読んで、自分で作っていい
  • もっと美味しくできたら、その改良レシピをみんなに配っていい
  • 受け取った人も、さらに改良して配っていい
シェリ

これが GPL(General Public License)の考え方なんですよ。みんなで支え合って、自由に育てていく仕組みなんです。

ミナちゃん

なるほど…!料理をみんなで育てていく感じなんですね。

ユニ先生

そう。“自由”って、ひとりが勝手に使うことじゃなくて、
みんなで良くしていく力のことなんだ。

なぜ多くの人がこの考え方に惹かれたの?

みんなで育てる楽しさ

ユニ先生

オープンソースでは、誰かの作ったプログラムに別の誰かが改良を加えて、どんどん成長していく。まるで大きな木が、枝を伸ばしながら育つみたいにね。

ミナちゃん

ちょっとずつ変わっていくのを見るのって、楽しそう…!

だれでも使える優しさ

ユニ先生

お金がなくても、どんな国でも、どんな環境でも、誰でも使える。“知識の扉”は、みんなに開かれているんだ。

ミナちゃん

なんだか…すごく温かい考え方ですね。

世界中に仲間がいる心強さ

ユニ先生

オープンソースには、世界中の人たちが参加しているよ。
夜中にバグに悩んでいたら、遠い国の誰かが直してくれている、
なんてこともよくあるんだ。

ミナちゃん

わぁ…!会ったことがなくても“仲間”なんですね。

今日のLinuxがあるのは、自由を守った人たちのおかげ

ミナちゃん

Linuxって、こんな「自由の輪」の中で育ってきたんですね。

ユニ先生

そう。そして、“誰かが決めたルールにしばられない”世界を守るために
多くの人たちが力を尽くしてきたんだ。

  • レシピを分ける人
  • 改良する人
  • 守る人
  • 広めていく人
シェリ

その全部が積み重なって、いまのLinuxにつながっているのよ。だからどれも大切な一歩だったんです。

ミナちゃん

なんだか…Linuxって、大きな家族みたいですね。

ユニ先生

うん。そして、この「自由の輪」は今も静かに広がり続けているんだ。
次は、そんな輪がどんな未来をつくったのか、のぞいてみようか。

ミナちゃん

はいっ!楽しみです!

次回予告

ユニ先生

次は『インターネット誕生の小さな奇跡』だよ

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