カフェの秘密の部屋 | 第２回
小さなカフェで見つけた“もう一つの扉”
Linuxはどのように生まれたのでしょうか？
このページでは、フィンランドの大学生だったリーナス・トーヴァルズが
小さな部屋で作り始めた“自由なOS”の物語を、やさしい言葉で紹介します。
ミナちゃん先生、この部屋の奥…
なんだか空気が少し冷たくて、光が青白いですね。
ユニ先生その光の先には、北欧の窓があるんだよ。
UNIXが生まれた部屋とは別に、もうひとつ重要な物語があるんだ。
ミナちゃん北欧…？ もしかして、Linuxの話ですか？
ユニ先生ふふ…当たり。さあ、この扉を開けてみよう。きっと新しい風が入ってくるよ。
（扉を開けると、静かな夜空の光のような“北欧ブルー”の景色が広がる）
フィンランドの学生だったトーヴァルズ青年
ミナちゃんわぁ…！ 小さな部屋に机とパソコンだけが置かれてます。
なんだか、すごく集中してる雰囲気…。
ユニ先生ここが、当時のリーナス・トーヴァルズの部屋なんだ。
フィンランドの大学生だった彼は、毎日この机でコンピューターと向き合っていたんだよ。
小さな部屋でパソコンと向き合う毎日
ユニ先生リーナスはね、他の学生が遊んでいる時間も、じっとパソコンの前でプログラムを書き続けていたんだ。彼にとっては、それがいちばんワクワクする時間だったからね。
ミナちゃんなんだか…その気持ち、ちょっと分かるかも。
好きなことに没頭していると、時間が溶けていきますよね。
UNIXが大好きだった若者の挑戦
ユニ先生リーナスは、UNIXが大好きだったんだ。
でも、当時は学生が自由に使える環境が少なかった。
ミナちゃんそれで…自分で作ろうと思ったんですか？
ユニ先生そう。「無いなら、自分で作るしかない」
その思いがLinuxの最初の一歩になったんだよ。
ミナちゃんすごい…！
大学生がそんなこと思いつくなんて、まるで物語みたいですね。
世界へ広がる“自由なOS”
ユニ先生ある日、リーナスは自分の作った小さなOSについて、
世界へ向けて一通のメールを書いたんだ。
ミナちゃんメール…どう書いたんですか？
ユニ先生“これはただの趣味なんだけど、よかったら一緒に育ててみませんか？”
そんな、素朴でやさしい内容だったよ。
ミナちゃんあっ…！まるでカフェの掲示板に「自由に持っていってね」と書かれたメモを貼るみたいですね。
ユニ先生そのとおり。
その小さなメモが、世界中のエンジニアに広がっていったんだ。
世界中の仲間が集まってくる
ミナちゃんあ、カフェの大きなテーブルに、
いろんな国の人が座っている…！
ユニ先生Linuxの開発はね、国境を越えて広がっていったんだ。
プログラマーたちが「こんな機能を加えたよ」とか
「ここを直しておいたよ」と言いながら、
世界のテーブルに集まってきた。
ミナちゃんなんだか、“みんなで大きな料理を作るキッチン”みたいですね。
ユニ先生うん。誰かが少しだけ材料を足して、別の誰かが味を整えていく。
そうやって、Linuxはどんどん豊かになっていったんだよ。
おわりに
ミナちゃんLinuxって“ひとりの天才が作ったOS”だと思ってたけど、
本当は、たくさんの人が育てた“温かい作品”なんですね。
ユニ先生そう。そして今でも、そのテーブルには新しい仲間が座り続けている。
次は、この自由な文化を支える“オープンソースの哲学”を見てみよう。
ミナちゃんわぁ…楽しみです！
次回予告
ユニ先生次は『オープンソースの哲学』だよ
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