
UNIX Cafe | 第65回
Linux の世界には、「はじめて触る人」「コマンドを覚えはじめた人」「サーバーに挑戦したい人」と、さまざまな段階があります。そんなときに、自分の“今のレベル”や“興味の方向”に合った一冊に出会えると、学びが一気にスムーズになります。
ここでは、UNIX Cafe の読者さんに向けて、レベル別・用途別で選べる Linux のおすすめ本 をまとめました。どの本も、「これからもっとLinuxを楽しみたい」という方の背中を、そっと押してくれる内容ばかりです。
まずは基礎を固めたい人へ(入門〜初級)
Linux 学習の最初に大切なのは、コマンドを暗記することではありません。
まずは、「Linux では、どう考えるのか」という 土台 をつくることです。
ここでは、「黒い画面がまだこわい…」という人でも、安心して読み進められる本を紹介します。
📘 新しい Linux の教科書
Linux をはじめて触る人にとって、最初の一冊としてとても安心できる本です。
説明がやさしく、図も多く、読み進めるうちに「これなら続けられそう」と感じられる構成になっています。
この本の良いところは、コマンドの意味だけでなく、「どう使うのか」まで自然に分かる ところです。
UNIX Cafe の入門記事と並行して読むと、理解がきれいにつながります。

ミナちゃん先生、この本…すごく読みやすいですね!
最初のページから「これなら覚えていけそう」って思えました。



うん。Linux をはじめて触る人がつまずきやすいところを、
ていねいにフォローしてくれる本なんだよ。
“この本のポイント”
- 初心者が最初に知りたい「基本の考え方」が身につく
- コマンドの意味と使いどころが分かる
- 手を動かしながら理解できる
- UNIX Cafe の入門編・基礎コマンド編と流れが合う
📗 マスタリング Linux シェルスクリプト 実践入門
コマンドに慣れてくると、「毎回同じ作業をしているな…」
「まとめて自動化できたら楽なのに…」と感じる瞬間が出てきます。
この本は、そうした日常の作業を“ひとつの流れ”としてスクリプトにする考え方 を、実践的に教えてくれます。





最近コマンドには慣れてきたんですけど、
自動化しようとすると、どう書けばいいか分からなくて…。



そんなときこそ、この本なんだよ。
実際の仕事を想定した流れが、丁寧に紹介されているんだ。
“この本のポイント”
- 実務で使えるスクリプト例が豊富
- ログ整理・バックアップ・定期処理などが学べる
- コマンドから「流れの設計」へステップアップできる
- UNIX Cafe の便利スクリプト記事と相性が良い
📕 [改訂第4版]シェルスクリプト基本リファレンス
- 「このコマンドのオプション、何だっけ?」
- 「条件分岐の書き方、ど忘れしちゃった…」
そんなときに、デスクの特等席に置いておきたい“シェルスクリプトの頼れる辞書”です。
基本から応用まで網羅されており、やりたいことから逆引きできるので、スクリプトを自作する際のお供としてこれ以上のものはありません。改訂を重ねているロングセラーならではの安心感があります。
![改訂第4版]シェルスクリプト基本リファレンス](https://pc-fan.net/wp/wp-content/uploads/2025/12/1010.jpg)
![改訂第4版]シェルスクリプト基本リファレンス](https://pc-fan.net/wp/wp-content/uploads/2025/12/1010.jpg)



この本があればサッと正確な書き方が分かりますね!



そうなんだ。構文のルールや特殊変数など、「正確に知りたいこと」がすぐ引けるから、開発効率がぐんと上がるよ。
“この本のポイント”
- やりたいことから探せる逆引き形式が便利
- sh/bash/cshなど、各シェルの違いも丁寧に解説
- 実用的なサンプルコードが豊富でそのまま使える
- 中級者になってもずっと使い続けられる決定版
📘 Bash シェルスクリプト入門
「スクリプトは難しそう」「特別な人が使うものに感じる」
そんな不安を持っている人に、ちょうどいい一冊です。
変数、条件分岐、くり返し、ファイル操作など、スクリプトで大切な要素を、ゆっくり順番に 教えてくれます。





スクリプトって、なんだか特別な人の道具みたいに感じてました…。



この本はね、「最初の1行」をどう書くかから、
とてもやさしく案内してくれるんだよ。
“この本のポイント”
- スクリプトの基礎をやさしい日本語で解説
- 重要な要素を一通り学べる
- 身近な作業が題材なので理解しやすい
- 初めてスクリプトを書く人に安心
ネットワーク・サーバーを理解したい人へ
コマンドに慣れてくると、「サーバーを触ってみたい」
「自分のサイトを公開してみたい」という気持ちが生まれてきます。
ここでは、サーバーを 遠い存在ではなく、触れるもの として学べる本を紹介します。
📕 ゼロからはじめる Linux サーバー構築・運用ガイド
サーバーは「知識の塊」ではなく、
順番に触っていくことで、少しずつ見えてくるもの です。
この本は、Web サーバー、SSH、Firewall、ユーザー管理などを、
実際に試しながら理解できる構成になっています。





サーバーって、なんだか遠い世界の機械みたいで…。



この本は「まず触ってみるところ」から始めてくれるんだ。
“この本のポイント”
- サーバーの基本操作を実験形式で理解
- 初心者が迷いやすい部分を丁寧にフォロー
- VPS運用の最初の一冊に向いている
📘 Linux サーバー セキュリティ徹底入門
サーバーを始めると、必ず出てくるのが「セキュリティ」の話です。
この本は、ファイアウォール、アクセス制限、ログ監視、バックアップなど、
サーバーを安全に保つための基本 を、順番に整理してくれます。





先生… サーバーのセキュリティって、“すごく難しくて怖いもの” っていうイメージがあって…。ちゃんと触れるかちょっと不安です…。



この本はね、セキュリティについてとてもやさしく、順番に説明されているんだ。最初の一冊にもぴったりだよ。
“この本のポイント”
- セキュリティの基本が体系的に分かる
- 専門用語がやさしく説明されている
- 守るべきポイントが整理されている
もっと深くLinuxを知りたい人へ(応用編)
コマンドを使えるようになると、「なぜこう動くんだろう?」
という疑問が出てきます。
ここでは、Linux の しくみ をやさしく学べる本を紹介します。
📕 [試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識
読むだけでなく、実際に動かして確かめながら理解できるのが、この本の特徴です。
プロセス、メモリ、CPU などの動きが、実験と図解でつながっていきます。
![[試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識](https://pc-fan.net/wp/wp-content/uploads/2025/12/amazon04.jpg)
![[試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識](https://pc-fan.net/wp/wp-content/uploads/2025/12/amazon04.jpg)



先生…! この本、絵や図がすごく分かりやすいですね!
“プロセスってこう動いてるんだ!”って、一気にイメージがわきました。



そうだね。コマンドのレベルから一歩進んで、“Linux の中の世界” を見てみたい人には、すごく心強い一冊なんだ。
“この本のポイント”
- OSの内部構造がイメージできる
- コマンドの意味が深く理解できる
- トラブル対応の土台になる
📙 Linuxの絵本 サーバーOSが楽しくわかる9つの扉
「仕組みの話は好きだけど、文字が多いと疲れる」そんな人にぴったりの一冊です。
サーバーOSの世界を、9つの扉を開けるように やさしく案内してくれます。





先生、この本…かわいい絵なのに、すごく分かりやすいですね!
サーバーって“難しい箱”のイメージがあったんですけど、ふわっとイメージがつかめました…!



そうなんだ。この本は、“サーバーの中では何が起きているのか” を、9つの扉を開けるみたいに、少しずつ案内してくれるんだ。
“この本のポイント”
- 図やイラストが豊富で分かりやすい
- サーバーOSの全体像がつかめる
- コマンド理解への橋渡しになる
📘 UNIXという考え方 ~その設計思想と哲学 ~
「一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる」
発行から年月を経ても色あせない、Linux/UNIXユーザー必読のバイブルです。具体的なコマンド操作ではなく、その背後にある「設計思想(フィロソフィ)」を深く学べます。
読み終えたとき、パイプやリダイレクトといった日常的な操作が、いかに合理的で強力なものかに気づかされるはず。複雑な問題をシンプルに解く「UNIX的思考」の土台をつくる一冊です。





先生、この本にはコマンドの表が全然載っていないですね…?



これは「ツールの使い方」ではなく、「UNIXの考え方」を教えてくれる本なんだ。
“この本のポイント”
- スモール・イズ・ビューティフル」など、重要な9つの哲学が学べる
- 効率的なシェル操作の裏にある「考え方」が理解できる
- プログラミングやシステム設計全般に役立つ視点が得られる
- 薄くて読みやすいけれど、一生モノの知識になる
🌟 まとめ
Linux の本はたくさんあるけれど、“いまの自分のレベルに合った一冊” から読むと、作業がとても楽になって、理解もぐっと深まります。
UNIX Cafe の記事と組み合わせて、今日紹介した本が読者さんにとって、次の学びをひらく“小さな地図” になりますように。










