
UNIX Cafe | 第54回
昼下がりのUNIX Cafe。ミナちゃんは、店内のテーブルに置かれた小さなサーバー模型を眺めながら、不思議そうにユニ先生を見つめました。
サーバーの“負荷”ってなに?
カフェの混雑に似ている“処理の集まり方”
ミナちゃん先生、“サーバーの負荷が高い”ってよく聞きますけど…
どういう状態なんですか?



うん、サーバーの負荷っていうのはね、カフェが“混んでいる状態”とよく似ているんだよ。お客さんがたくさん来ると、お店も少しバタバタするよね?



あ、なるほど! 注文が多いと提供が遅れたりしますもんね。



そうそう。サーバーもアクセスや処理が増えると、返事を返すのに時間がかかったり、動きが重くなるんだ。これが“負荷が高い”っていう状態なんだよ。
パフォーマンス=どれだけスムーズに動けるか



じゃあパフォーマンスって、“どれだけスムーズに動けるか”ってことなんですね。



その通り。パフォーマンスは、お店の“回転率”みたいなものなんだ。
注文を出す速さ、スタッフの手際、お店の広さ…。
全部が整っていると、サーバーも気持ちよく動くんだよ。
サーバーの中で働くスタッフたち
CPU(コックさん)が担当する仕事



サーバーって、CPUとかメモリとか…いろんな要素がありますよね?



うん、それぞれが“スタッフ”として働いているんだよ。
まず CPU はね、カフェの“コックさん”。
料理=計算処理をどんどんこなす役目を持っているんだ。
メモリ(作業台)の広さが大切



そして メモリ は、料理を広げる“作業台”だね。
作業台が狭いと、材料を置く場所がなくて手際が悪くなるよね?



たしかに…作業スペースが広いほど効率が良さそう!
ディスク(倉庫)の速さ



ディスク は食材の“倉庫”。
倉庫から食材(データ)を取り出すのが遅いと、料理の提供も遅くなる。



サーバーの仕組みって、こう考えるとすごくイメージしやすいですね…!
どこが混雑しているの?原因を見つけるポイント
CPU・メモリ・ディスクの“詰まり方”を知る



混雑の原因もいろいろあるよ。
- CPUが忙しすぎる → 計算が追いつかない
- メモリが足りない → 作業台が狭い
- ディスクが遅い → 食材の出し入れが詰まる



まずは、どこが詰まってるのかを見極めるのが大事ね。
アクセス急増で起こる“席不足”



アクセスが急に増えると、カフェの“席が足りない”状態になることもあるんだ。これはサーバーの同時接続数がいっぱいになってしまうイメージだね。



人気のお店みたいに並んじゃうってことですね!
負荷を下げてパフォーマンスを上げる方法
キャッシュで“人気メニューの作り置き”



まずは キャッシュ を使うこと。よく注文される料理をあらかじめ準備しておくようなものだね。ページの表示がとても速くなるよ。
サーバー強化=スタッフを増やす



次に、サーバーを強化する方法。
CPUやメモリを増やすと、お店で働くスタッフが増えるのと同じで、
もっとスムーズに提供できるようになるんだ。
負荷分散=別店舗に案内する



アクセスが特に多いときは、負荷分散 という技もあるよ。
お客さんを別の店舗(別サーバー)にも案内してあげるイメージだね。



複数店舗で分担すれば混雑しにくいですね!
画像最適化など“注文を軽くする工夫”



そしてページ自体を軽くする工夫も重要。
画像を最適化するだけで、注文=データ量が軽くなって、
サーバーの負担も減るんだ。
まとめ|サーバーの調子を見る習慣をつけよう
“どこが混雑しているか”を見られれば怖くない



サーバーの負荷って難しそうだと思ってたけど…
“どこが混んでいるのか”を見るだけなんですね!



その通り。サーバーだって、がんばりすぎると疲れちゃう。
だから、ときどき様子を見てあげる習慣が大切なんだよ。
サーバーも無理をすると疲れる



なんだかサーバーも、カフェのスタッフみたいに身近に感じますね…!



うん。数字の先にある“動き”を知ると、サーバーはもっと優しく見えてくるんだよ。








