
UNIX Cafe | 第47回
ミナちゃん先生、Google やブログのページって、どうやって私のパソコンに届くんですか?



今日はその“舞台裏”をのぞいてみよう。
ページが表示されるまで、実は小さなステップがいっぱいあるんだ。
URLを入力 → 最初のスタート



たとえば https://pc-fan.net を入力したとするね。
その瞬間、あなたのパソコンは『このサイトの住所(IP アドレス)教えて!』って問い合わせを始めるんだ。



住所…まさか DNS のことですか?



そのとおり!DNS がページへの最初の案内人なんだ。
DNS が “Web サーバーの住所” を教えてくれる
DNS の役割
- URL → IP アドレスを調べる
- “サーバーの場所” を教える案内係



このステップが終わらないと、ページにたどり着けないんですね。
あなたのPC → Webサーバーにリクエストを送る
HTTPリクエストって何?



IP アドレスが分かったら、次に『このページをください!』という HTTPリクエスト を送るんだ。
例:
- GET /index.html
- Host: pc-fan.net



サーバに手紙を送るみたいですね!
Webサーバーが“ページの材料”を探し始める
Webサーバーの中で起きていること



Web サーバーは、受け取ったリクエストを見て、
“どのページを返せばいいか” を判断するんだ。
- index.html などのファイルを取り出す
- PHP があれば処理して結果を生成
- WordPressならテンプレートを組み合わせてページを作る



WordPress はこのステップで動くんですね!
Webサーバー → あなたのPCへページを送る
HTTPレスポンスの中身
- ステータスコード(200 / 404 / 500 …)
- HTMLの本体
- CSSやJavaScriptのリンク
- 追加で読み込む画像ファイルの情報



ページって、ただのファイルじゃなくて、いろんな部品の集合なんですね。
ステータスコードの数字には “規則” があります



Webサーバーが返す数字(ステータスコード)はね、100番台から500番台まで、グループごとにちゃんと意味が決まっているの。
実は“いちばん最初の数字”を見るだけで、大まかな状態がパッと分かっちゃうのよ✨
1xx:情報(Informational)



「まだ処理中だよ、続きがあるよ」という合図だよ。
- 100 Continue
- ブラウザに「そのまま続けてOK」と知らせる
普段あまり目にしません。
2xx:成功(Success)



これは「うまくいったよ!」という成功の返事ですね!
- 200 OK → リクエスト成功、ページを返せる状態
- 204 No Content → 成功したけど返す内容はないとき
200=“正常にページが届いた” の意味です。
3xx:リダイレクト(Redirection)



「このページ、別の場所に移動しているよ」という案内だね。
- 301 Moved Permanently(恒久的に移動)
- 302 Found(一時的に移動)
- 307 Temporary Redirect
SEO でもよく出てくる番号ですね。
4xx:クライアント側のエラー(Client Error)



「あなた(クライアント)側のリクエストに問題があります!」
- 404 Not Found → ファイル・ページが見つからない
- 403 Forbidden → アクセス禁止
- 400 Bad Request → リクエストが不正
404 は「ページがない」 ときの定番エラーです。
5xx:サーバー側のエラー(Server Error)



Oh!「サーバー側で何か問題が起きています!」
- 500 Internal Server Error → サーバー内部のトラブル
- 503 Service Unavailable → サーバーが過負荷 or メンテナンス中
- 504 Gateway Timeout → バックエンドの応答が遅い
ブログ運営で一度は見る番号ですね…。
| 番号 | グループの意味 | 例 |
|---|---|---|
| 1xx | 情報 | 100 Continue |
| 2xx | 成功 | 200 OK |
| 3xx | リダイレクト | 301 / 302 |
| 4xx | クライアント側のエラー | 404 Not Found |
| 5xx | サーバー側のエラー | 500 Internal Server Error |



番号の最初の数字だけで “どんな状態か” がわかるんですね!



うん。Webの世界では、この番号が“サーバーからの短いメッセージ”なんだよ。
ブラウザがページを組み立てる
表示までの流れ



まるで料理を盛りつけるように、ブラウザが表示を完成させるんだ。
ブラウザ表示の裏側で動く“たくさんのリクエスト”



1ページ開くだけで、こんなにたくさんやり取りしているんですね…!



うん。実は1ページで 50~150回くらいリクエストすることもあるんだよ。
まとめ
- URL入力
- DNSで住所を調べる
- サーバーへHTTPリクエスト
- Webサーバーがページを準備
- PCへレスポンス送信
- ブラウザがページを組み立てて表示



ひとつのページに、こんなに物語があるなんて…!



Web の世界は“旅”みたいなものだからね。
次回予告



次は「Apache・Nginxの違いをやさしく比較」
同じ“Webサーバー”でも、Apache と Nginx では動き方に少しちがいがあるんだ。次回は、その特徴をやさしく並べて、違いをいっしょに見ていこうね









