
UNIX Cafe | 第42回
カフェの静かな夕方、テーブルの上には、小さな黒板と、ノートを開いたミナちゃん。
ユニ先生は、いつもの青いマフラーをゆらしながら微笑んでいます。
ようこそ、SSH の世界へ
ミナちゃんユニ先生、今日は“SSH”っていうテーマなんですよね?
名前だけ聞いたことはあるんですけど、何なのかよく分からなくて…。



うん、SSH はね、遠くにあるコンピュータと安全にお話しできる仕組みなんだ。まるで“離れた場所にあるカフェ分室と交信するトンネル”のようなものなんだよ。
どうして SSH が必要なの?
通信を守る“暗号のトンネル”



そんなに大切な仕組みなんですね…。
暗号って、やっぱり安心なんですか?



昔の通信はね、途中で誰かに盗み見られたり、変な人に入り込まれやすかったんだ。SSH は、それを防ぐために 通信を全部暗号で包んでしまうんだよ。



暗号のトンネルって、なんだかワクワクしますね。
リモート操作の強い味方



SSHを使うと、遠くのパソコンにも入れるってことなんですね!



そう。サーバーのお世話をするときに欠かせない道具なんだ。SSH がなかったら、離れた場所のコンピュータを安全に操作するのはとても大変なんだよ。
SSH でつながる “入り口番号(ポート)”



基本の入口はね、22番のドアよ。SSH はここからコンコンって入ってくるの✨



あ、ポートって前にやった“入口番号”ですよね!
22番は SSH のドアなんですね。



うん、22番は SSH の入り口なんだ。このドアを開けることで、遠くのコンピュータにアクセスできるようになるんだよ。
実際につないでみよう
SSH コマンドの形
bash
$ ssh ユーザー名@ホスト名


この形、覚えやすいですね!



SSH のコマンドは、とてもシンプルなんだ。
この“ユーザー名@ホスト名”で、つなぎたい相手を指定するんだよ。



たとえば ssh ユーザー名@192.168.1.10 みたいに?



その通り!よく覚えていたね。
パスワードによる認証



つながるときは、パスワードが必要ですよね?



その通り。
でもね、もっと安全で便利な“鍵の仕組み”もあるんだ。
SSH 鍵ってなに?
秘密鍵と公開鍵のペア



鍵って、1本じゃないんですか?



SSH の鍵はね、2本で1組なんだ。“秘密鍵”と“公開鍵”というペアで動いていて、これがとても強い安全性を生み出しているんだよ。
ログインがもっと楽になる



鍵を使うと、パスワードいらずで入れるようになるんですね!



そう。しかも安全性はずっと高くなる。SSH の鍵は、サーバー管理の心強い味方なんだ。
鍵を使ってログインしてみると



鍵があれば、パスワードを打たなくても入れるんですか?



うん。手間も減るし、安全性も上がる。
サーバーを扱う人にとって、とても大切な仕組みなんだ。
セキュリティのポイント
22番ポートの“守り方”



便利なぶん、悪い人が狙ってくることもあるからね。ファイアウォールで22番へのアクセスを制限したり、鍵を使ったログインに切り替えるのが大切なんだ。



なるほど!便利な道具ほど、ちゃんと守ってあげないとですね。
まとめ



SSH は、遠くのコンピュータと安全にお話しする大切な仕組みだよ。
暗号のトンネルを通して、22番の入口からつながるんだ。



今日の話を聞いて、SSH が“難しいもの”じゃなくて、
“安心して使える道具”だって分かりました!



その通り。これを覚えれば、サーバーの世界がぐっと身近になるよ。








