
やさしいプログラミングの世界 | 第18回
世界との会話が、ここから始まる
命令を送ると、
世界は、静かに動きはじめます。
数を渡せば、計算され、
条件を伝えれば、道が選ばれ、
くり返しを頼めば、時間が流れます。
けれど、世界はただ動いているだけではありません。
そこには、いつも、
「返事を返そうとする姿」 がありました。
この章では、人が送った言葉と、
世界が返してくる「答え」の関係を、
やさしく見つめていきましょう。
私たちは、いつも世界に話しかけている
キーボードを打つ。
ボタンを押す。
画面をタッチする。
私たちは気づかないうちに、
いつも世界に「こうして」「これをお願い」
と話しかけています。
それは、
声ではないけれど、
たしかに「言葉」です。
プログラミングとは、
この 見えない言葉 を使って、
世界と会話する方法なのかもしれません。
世界は、必ず何かを返してくれる
数を送れば、答えが返り、
条件を渡せば、選ばれた道が返り、
名前を呼べば、動きが返ってきます。
すぐに目に見えることもあれば、
少し時間がたってから、
そっと返ってくることもあります。
けれど、
返事がまったく返ってこないことは、ほとんどありません。
世界はいつも、
何かしらの「応答」を用意してくれているのです。
「返事」とは、結果のこと
世界が返してくれる「返事」とは、
- 計算の答え
- 表示された文字
- 動いたキャラクター
- 変化した色や音
そうした すべての結果 のことです。
私たちは、命令を送っているつもりでも、
本当は、「返事を受け取るために話しかけている」
のかもしれません。
返事があるから、次の言葉が生まれる

人は、また次に進めます。
- 「あ、うまくいった」
- 「じゃあ、次はこうしてみよう」
- 「少し変えてみようかな」
こうして、
言葉 → 返事 → また言葉
という流れが生まれます。
プログラミングの学びは、
この小さな会話のくり返しで、
少しずつ、少しずつ、深まっていくのです。
世界は、失敗にもきちんと返事をくれる
思った通りに動かないときも、
世界は、ちゃんと返事をくれます。
- エラーの表示
- 何も起きない沈黙
- 予想とちがう結果
それもまた、
とても大切な「返事」です。
世界は、「ちがうよ」「ここを見てごらん」
と、やさしく教えてくれているのかもしれません。
返事があるから、世界は生きているように感じる
もし、
どんな言葉を送っても、
返事がなかったとしたら。
世界は、
とても静かで、
とても遠い存在に感じられるでしょう。
けれど、言葉を送るたびに、
何かが返ってくるからこそ、
世界は、まるで生きているかのように感じられる のです。
次の世界へ ― 私の言葉で、世界はまだ広がっていく
ここまでで、私たちは、
- 言葉を送り
- 返事を受け取り
- また次の言葉をつくる
という、小さな会話を続けてきました。
次の章では、この会話が、
「私だけの言葉」で、さらに広がっていく世界 を
やさしく見ていきます。
世界は、もう用意された動きだけの場所ではありません。
私の言葉で、
世界は、まだどこまでも広がっていく。
その入口が、すぐそこに待っています。
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